新型コロナウイルスの感染拡大が爆発寸前の東京で、感染経路が不明な感染者が急増している。感染者の中で30代以下の割合が増えつつある中、若年層が追跡調査に協力せず感染経路の特定が難航しているのだ。
6日(2020年4月)、「とくダネ!」の取材に応じた若者の中には新型コロナを「気にしない」と答えた人が多数いた。買い物のために外出していた20代のフリーター女性は「(自粛要請は)ちょっとやりすぎ。欲しいものがあったりとか、友達と遊ぶ予定があれば出かける感じ。かかったらかかった時かな」と笑う。カフェで読書するために外出していた20代会社員は「特別何も変わらないですね。死ぬときは死ぬし~って感じですかね」と話していた。
バカ者たちの言い分「死ぬときは死ぬし~って感じですかね」
一方、同世代からは批判の声もある。保険手続きのため外出していた会社員女性(20)は「インスタのストーリーとか見て飲んでいると分かると、もう今後は関わりたくないと思う。神経が分からない。危機感なさすぎ」と話す。
10代から70代の男女3600人を対象にしたアンケートでは、「3密(密閉、密集、密接)の場所に行ったか」という質問に対して「いいえ」と回答した人が86%いた一方で、「はい」と答えた人も14%いた。また、「陽性と診断された場合、聞き取りで2週間の行動をすべて話すか」との質問は「はい」が90%で「いいえ」が10%という結果に。答えない理由は「バレるとまずい行動をしているから」(33歳男性)、「プライバシーがあるから」(19歳女性)などだった。
グローバルヘルスケアクリニックの水野泰孝院長は「感染経路が追えない人の背景に、うつした方、うつされた方、感染者がいる。水面下で2倍3倍の感染者がいる。それが一番怖いことです」と話す。
三浦瑠麗(国際政治学者)「実は3連休での上野の花見で、一番公園の滞在時間が長かったのは60代で、20代30代は早々と帰っていました。バレるとまずい行動というのは、もっと上の年代の既婚者の場合は浮気とかもあるかも知れない。これは若者の問題だけではないと思います」
司会の小倉智昭「当初、若者はあまり重症化しないという話もあったが、重症化する人も亡くなる人も増えている。みな同じ条件だと考えた方がいいと思います」