森圭介アナは「企業に助成制度を利用する義務はなく、使うかどうかは企業の自由なんです」
外食チェーン「サイゼリア」で働くAさん(30代)は3歳の幼稚園児がいて、臨時休園となったため出勤できなくなってしまった。国の助成制度で補償を受け取れるはずだが、店長は「本社から助成金は使わないといわれているから」と申請してもらえなかった。
サイゼリア店長は「パートが休みやすくなって人手不足になる」
水卜麻美キャスター「年休とは別に休んだ場合、申請は企業が国に行います。上限は1日8330円です」
8330円を超える分は企業が補填するが、A子さんの日給は4600円なので、国が全額を支給する。ところが、サイゼリアは会社独自の休業補償の2000円だけという。A子さんは月4万円の減収となる。
なぜ、サイゼリアは助成金を申請しないのか。店長は「本社から(助成金制度で)全額を補償されると、パート従業員が休みやすくなって、人手不足になる。休まれるとお店が回らなくなるから、この制度は利用しないといわれている」とA子さんに説明した。
労働問題をサポートする「総合サポートユニオン」によると、「使ってもらえないという相談が増えています」という。司会の加藤浩次「青山さん、どうしたらいいのでしょうか」。
ゲストコメンテーターの東京都元副知事の青山やすし氏は「健康保険や年金と同じように、制度の使用を企業に義務づけるべきです。制度の改革が必要」という。水卜は「経営コンサルタントの坂口義則さんは、急ぎと公正性が必要なので、1人に20万円なり30万円なりと額を決めて、直接送付するほうがいいと話しています」と伝えた。
「スッキリ」の取材に、サイゼリアは「要求に対して真摯に対応させていただいておりますので、個別にコメントは差し控えさせていただきます」と回答したという。
カズキ