米研究所が「新型コロナは呼吸や会話からも感染」と発表 大声で話すとウイルスが飛び散り3時間も生存する

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   米科学アカデミーは新型コロナウイルスについて「会話や通常呼吸でも1.8メートルほど飛び散り、これによって感染する可能性がある」という驚きの発表をした。しかもそのウイルスは空気中に3時間ほど生存するという。

   アメリカで感染対策の指揮をとる米国立アレルギー感染研究所のファウチ所長は3日(2020年4月)、「咳やくしゃみだけでなく会話でも感染するので気を付けるように」と国民に警告した。また、アメリカ政府もこれまでの「マスクを付けても予防効果はない」という見解を一転。トランプ大統領は同日、「あくまでも任意だが、マスクは付けた方がいい」と国民に訴えた。

   WHO(世界保健機構)もこれまでは「看病している場合、または咳やくしゃみがある場合のみマスクが必要」としてきたが、同日「マスクを一般市民が使用することは感染拡大の抑制の一助になる可能性がある」とトーンを変えた。

人との距離を2メートルほど離すことが必要

   「会話や呼吸で感染する可能性」については日本の専門医の中では意見が分かれている。昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師は「可能性はある」派だ。「当初からエアロゾル(ウイルスと周囲の気体の混合体)感染ということが言われていました。普通の会話や大きな声を出した時に非常に小さい微粒子が飛んでいる。それがふわふわと浮いていて、換気が悪いと比較的長時間残ります」と二木医師は言う。

   また、専門家会議の尾身茂副座長も1日、「3密の中で特に大きな声を出すことや大きな声で歌うことがリスクになると分かってきた」と注意喚起している。

   司会の小倉智昭「でも、距離が離れるとおのずと声が大きくなってしまうよね」

   伊藤利尋アナ「呼吸でも1.8メートル飛ぶということですから、我々はスタジオでも、打ち合わせでも2メートル以上離れるようにしています。つまり今、人との接触をいかに避けるかが問われているわけです」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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