酒と料理をこよなく愛する26歳のOL村崎ワカコ(武田梨奈)が「真っ直ぐ家に帰ればいいのに、酒場の灯りにひかれる夜もある」と、ふらりと入った酒場で『女の一人酒』を楽しむ。うまい酒と料理に出会った瞬間、ワカコは高揚感に包まれ、思わず「プシュ~」と吐息が漏れる――原作は、累計発行部数240万部を超える新久千映の同名の人気コミック。波乱の一大事が起きるわけではなく、ホンワカと心温まるドラマがシーズン5に突入する。
オフィスで同僚のみぃさん(山田キヌヲ)の娘の写真を見て、ひとしきり盛り上がるワカコたちだったが、オカダ主任(しおつかこうへい)が漏らした言葉に、ワカコは「今の時間を大切に過ごさなきゃ」と、街に繰り出した。
豪快な漁師料理、ワカコはカキの殻を開けては食べ、開けては食べ...
その夜、ワカコが訪れたのは、築地場外市場にある「カキ小屋 築地食堂」だ。カキの産地として知られる広島県出身のワカコは、メニューに懐かしい「カキのがんがん焼き」を見つけて早速注文。四角い缶に殻付きのカキを入れて酒蒸しにした豪快な漁師料理で、ワカコは殻を開けては食べ、開けては食べて、至福の時を満喫する。
その後しばらくは仕事が立て込み、飲みに行く暇もなかった。疲れてピリピリしたワカコは、久しぶりに馴染みの居酒屋「逢楽(あらく)」の暖簾をくぐる。すると、普段は無口な店の大将(野添義弘)が珍しく、カウンターに座った常連客(ラサール石井)と何やら会話を交わしている。それをふと耳にしたワカコは......。
新型コロナ禍で、夜の外飲み自粛のご時世だ。せめて今宵は、ワカコが酒場でおいしそうに飲んで食べる姿をツマミに、手酌でプシュ~とやりますか?(深夜0時放送)
寒山