首相医療ブレーンがコロナ特別入院してる千葉・成田の「第2の加計学園」
先週、週刊ポストが、3月下旬に安倍昭恵が桜を見る会を都内で開いていたと報じた。 自らが深く関与したといわれている森友学園問題で、文書を改ざんしたことを苦に自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫(享年54)の手記が報じられ、亭主が新型コロナウイルス対策で国民に自粛を求めている時期に、十数人の仲間を募って花見をやっていたというのである。
今週の週刊ポストによれば、昭恵のフェイスブックには、赤木が自殺する原因を作った籠池森友学園理事長(当時)と諄子夫人と自分が写った写真がいまだにアップされているという。無神経というのではない。立川談志師匠がいうように、「バカは隣の火事より怖い」のである。
その週刊ポストから。3月16日に成田空港のそばに開業された第一種感染症指定医療機関「国際医療福祉大学成田病院」というのがある。成田エリアを医療特区にして外国人医師の養成と外国人患者を受け入れ、医療の国際化を推進するという大義名分でできたのだが、第二の加計学園として国会でも取り上げられたことがあった。 この大学は厚生労働省や文部科学省のOBたちが要職を務める「天下り王国」なのに、安倍政権は国家戦略特区として、38年ぶりに医学部新設を認めたのである。地元成田市が医学部誘致のために巨額の補助金を出したことも、加計学園問題と構図が似ている。
その疑惑の大学病院だが、もともとの開業日は4月1日だったのに、繰り上げて開業したのだ。なぜか。3月19日に、同大学の看板教授で、著名な公衆衛生学者として知られるAが東京から運ばれ入院したというのである。 Aは安倍首相が議長を務める未来投資会議の医療・介護分野の副会長で、安倍の医療ブレーンだそうだ。
Aは勉強会や学会のために全国を飛び回っていたが、発熱の自覚症状が出たという。コロナに感染したのである。Aの共同研究者であるBにも感染した。週刊ポストはBに電話をかけた。Bは「新型コロナで入院中です。熱があって、話すのもたいへん。今日が入院何日目かもわからないんだよ」。そう苦しそうに答えたという。
Aの発症日は3月8日。3月19日に陽性と判明。Aは判明するまで各地を動いているから、感染者を増やしている可能性は大いにある。大学病院側は詳しい情報開示はしていないようだ。
大学のホームページには「教員2名の感染が判明した」とだけ。しかも、Aは都内に住んでいるにもかかわらず、千葉の成田に"越境"入院しているのだ。医師でありながら、コロナに感染したのにすべてを公表せず、病院の開業を早めさせて、そこに入院するというのは、医者の倫理に反していること間違いない。(文中敬称略)