「新型ウイルス」病院ではこんな入院生活――比較的行動自由な陽性患者 濃厚接触者は厳重管理

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   新型コロナウイルスの感染者たちを受け入れた病院では、どんな管理をするのか。「愛知・岡崎市の藤田医科大学岡崎医療センターの看護師のメモが参考になる。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち128人を受け入れ、20日間で退院させるまでの走り書き記録だ。

   厚生労働省から打診があった時、この病院は新規開業まで1か月だった。陽性だが無症状の98人を5、6階、濃厚接触者だが陰性の30人は4階に振り分けた。防護服、特殊マスク、プロテクターなど、医師・看護師にとっても初めての体験だったが、患者を外へ出さず、ウイルスが消えるのを待つ辛抱強い生活を強いられた。

   陽性の入院者は病棟のフロア内での行動は自由だった。全員が陽性だから、気を使う必要がない。「自由だった」と70代の男性は言う。ところが、陰性で4階に入った妻は個室から出ることを許されなかった。とくに、陰性から陽性になった患者が出てからは、完全隔離状態になった。看護師も部屋には入れない。食事はドアの外に置くと言う状態だ。

   7割が外国人だったから、意志の疎通が大変。タブレットなどを使うようになるまでに時間がかかった。病院スタッフが最も恐れたのは、二次感染である。自分が媒介者にならないようにと、自宅と病院の往復だけの時間が続いたと言う。

症状によって収容先振り分け

   愛知県はこのケースをもとに、ホテル、旅館、閉院した病院などを確保し、感染症調整本部が振り分ける方向を考えていると言う。

   司会の小倉智昭「オリンピックの選手村も使えますよね。2万室もある」

   昭和大学の二木芳人・教授「開業前のホテル、建て替えで閉めた病院とか、あります」「ウイルス以外の診療対策も考えないといけない。アメリカで病院船が出ましたが、コロナ以外の病気への対応です」

   新型ウイルスの患者を増やさないためには、それ以外の病気の患者も減らさなければならないのだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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