パリは外出禁止守られず深刻化
東京都が確保した140床はすでに超過し、3月30日(2020年)に500床の受け入れ態勢を確保。最終的には都内全体で4000床の確保を目指す。
小池知事は、このまま何もしなければ都市封鎖もありうるとしている。フランスは2週間前から外出が大幅に制限されているが、医療従事者としてパリに駐在する日本医師会組合政策研究機構の奥田七峰子氏は、フランスがこうした事態に陥った背景に政府や市民の油断があったと指摘する。
外出許可証を政府のホームページからダウンロードして氏名と外出理由を記入し、買い物時にも携行する決まりだったが、「外出禁止が命じられても、当初は散歩に出る人もいた」という。そのため、罰則は次第に重くなり、違反を繰り返すと約44万円の罰金と禁固刑が科せられるまでになったが、フランスでは現在も感染者数は増え続けている。
罰則が伴わない日本は、各人が感染を広げないという意識を徹底できるかというところにかかってくる。大曲氏は「私たちが適切な行動を取れれば、この感染の危機は乗り切れると考えています」と語った。
※クローズアップ現代+(2020年3月31日放送「感染爆発の重大局面①"首都封鎖"は避けられるか」)
文
バルバス