古山裕一(石田星空)は小学5年生になり、音楽教育に力を入れる藤堂先生(森山直太朗)が担任だった。クラスメートには、金持ちの家の佐藤久志(山口太幹)がいる。
ある日、藤堂先生が北原白秋の詩に「曲をつけてみよう」という宿題を出した。久志は、普段から西洋音楽を聴いている裕一ならきっと作曲できると言う。
家へ帰ると裕一は父・三郎(唐沢寿明)に聞く。「父ちゃんは曲つくったこと、あっか」
母の実家に連れていかれた帰り、教会から流れてきた歌声
裕一は母・まさ(菊池桃子)と福島・川俣にある母の実家、権藤の家を訪ねた。権藤家は県内有数の資産家であった。祖父の権藤源蔵(森山周一郎)と祖母の八重(三田和代)、伯父の茂兵衛(風間杜夫)が出迎えるが、裕一はこの家の人々が苦手だった。
裕一は母と映画を見たあと、歌声が聞こえてくる教会に足を踏み入れた。そこでは聖歌が歌われていた。裕一は、その中のひとりの少女に目を奪われる。(NHK総合あさ8時)