蓄音機から流れる西洋音楽に夢中になっている古山裕一(石田星空)だったが、運動会が近づいて憂鬱になった。運動が大の苦手なのだ。父の三郎(唐沢寿明)は元気づけようと、速く走る練習に付き合うが、運動会の予行演習で失敗して、みんなの足をひっぱってばかりだ。
騎馬戦で上に乗った人を支えることができず、崩れてしまうのだ。
「人との違いを気にするな」藤堂先生と出会い
「おい!真面目にやれ!」。真剣に練習していないと誤解した体育教師は、校舎の隅に裕一を連れていき、おもいっきり平手打ちを食らわせた。もう一発たたかれると思った瞬間、「よしましょうよ。先生」という声が聞こえた。赴任してきたばかりの藤堂清晴先生(森山直太朗)だった。
藤堂先生は「人との違いを気にするな」と裕一を力づける。そして、運動会の当日。やはり裕一は転んでしまう。笑いものになっているとき、そのとき、ハーモニカのメロディーが聞こえてきた。自分に向けられたエールだった。(総合あさ8時)