ついに医療崩壊を起こした永寿総合病院のケース 感染者が96人、医師にも危険状態の重症患者が

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   新型コロナウイルスの感染が医療機関の中にも拡大している。東京都台東区の永寿総合病院の感染者がきのう29日(2020年3月)までに96人に達した。ここは区内唯一の中核病院で、1日の外来患者が800人を超えていた。それが外来診療を休止、再開のメドがたたない。救急患者の受け入れを24時間「断らない病院」としても知られたが、救急も受け入れ休止に追い込まれた。

   新型コロナウイルスの感染者と他の病気の患者が隣り合ったベッドや病室にいるケースもあるという。重症患者の転院を検討するものの、他の病院もベッドがいっぱいで、受け入れが決まったのは数人にとどまる。外気との接触を避けられる陰圧室はすでにいっぱいだ。医師の中にも危険状態の重症患者がいる。保健所の担当者は「スタッフ不足の可能性もある」と危機感を強めている。

コロナ感染者と他の患者が隣り合ったベッドに

   白鴎大学の岡田春恵教授は「感染が広がって、弱い人のところで爆発する。コロナウイルスと関係ない患者も巻き込まれて重症化してしまう」と語る。他の主要病院でも院会感染は広がりつつある。

   山口真由(ニューヨーク州弁護士)「発熱外来とコロナウイルスの感染者を同じ診療科で扱う、退院基準が厳しすぎてベッドが空かない。この二点はなんとかしないと」

   岡田教授「悪循環が起きています。退院基準は即刻変えないといけません」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「1人あたりにすれば病床数が少ない都会ほど感染が広がりやすいんですよ」

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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