2018年9月に放送され、「現代版必殺仕置人」と話題を呼んだ社会派サスペンスドラマ「あまんじゃく 元外科医の殺し屋が医療の闇に挑む」の待望の続編が放送される。ミステリー作家・藤村いずみの小説「あまんじゃく」のドラマ化第2弾だ。唐沢寿明演じる元外科医の殺し屋が、狡猾な悪人たちを医学知識を駆使した完全犯罪で成敗しつつ、巨悪との死闘を通じて現代医療の狂気を鋭くえぐり出す。
前作で華麗なる立ち回りを演じた実力派女優・木村多江も再び登場し、前作以上に切れ味鋭い格闘シーンを披露してくれる。そして正体不明の弁護士で折壁に殺しの仕事を仲介するエージェントの横倉義實役には、橋爪功!「これで見納め!」と謳う今作は一体どのような展開となるのか、度肝を抜かれる唐沢寿明×木村多江ワールドにぜひご期待を!
「お前は悪性のガンだ。この世から切除する」――元外科医・折壁崇男(唐沢寿明)は、相棒の弁護士・横倉義實(橋爪功)から殺しの依頼を受け、法で裁けない悪人を闇へと葬り去る殺し屋だ。雨が好きなことから「あまんじゃく」と呼ばれている。「依頼人の希望に添う方法で、手際よく処理する。決して痕跡を残さない」がモットーだ。
若い女性を陵辱、自殺に追いやった悪徳料理評論家の暗殺に成功するが...
今回の依頼人は元料理人・宗村将史(金田明夫)で、娘・亜子を陵辱して自殺に追いやった悪徳料理評論家・三波正昭(大鷹昭良)を殺してほしいという。宗村の依頼を受けた折壁は、三波の愛人・煮雪梨花(松本若菜)を利用して三波を追い詰め、心臓発作に見せかけて殺すことに成功した。だが、煮雪にはある狙いがあり、実は自ら折壁に接近していたのだった。
一方、三波暗殺計画を進めていた折壁のもとに、かつての恋人で内科医・梶睦子(木村多江)の紹介だという椙山絵麻(柴本幸)が、DV夫・啓介(中村俊介)を殺してほしいと依頼してきた。啓介はヤミ金融の借金取りでもあった。折壁は啓介の不意を襲って縛り上げ、「絶望の時間をお前も味わえ」と言って鼻に挿入したチューブから薬物を注入する。そんな中、折壁は恩師であり兄代わりでもあった元脳外科医・名和潤造(野口五郎)と偶然にも再会する。名和の妻・千代乃(大場久美子)は難病にかかり病床に伏していた。
このところ世間では、優秀な人間の死体から脳や心臓が抜き取られる奇妙な事件が相次いでいた。その裏には、人類の領域を超えた科学を悪用して世界を変えようと企む巨大組織の暗躍があった。組織の戦闘員・比留川茂(山中崇)に子供を人質に取られた折壁は、子供を救い出すため、梶とともにアジトに潜入する。そこでは死体から臓器を抜き取る作業が行われていた。
戦闘員たちと激しく闘う折壁の前に、思いもよらぬ人物が組織のボスとして姿を現した。甘言を弄して自分勝手な『正義』を押し付けようとするその人物に、折壁は「自分が神にでもなったつもりか!?」と怒りを爆発させる。梶役の木村多江と煮雪役の松本若菜の美女同士のド派手な格闘シーンも見ものだ。(よる9時放送)
寒山