『津久井やまゆり園』死刑判決の植松聖に反省なし...「懲役20年ぐらいが妥当だ」
相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の入所者19人を殺害し、26人に重軽傷を負わせた植松聖被告(30)に3月16日、死刑判決がいい渡された。その2日後に、ノンフィクション・ライターの渡辺一史が植松被告と面会した。死刑判決について植松は、「まあ、出るだろうなとは思ってましたけど、納得しているわけではない」と語り、さらに「懲役20年くらいが妥当だろう」と続けたという。
初公判の日、植松は法廷で小指を咬んで係官に取り押さえられたが、翌朝、再び小指を咬み切ったそうだ。その理由を「言葉だけでの謝罪では伝わらないと思ったから」だといったが、彼は自分のやったことを反省しているわけではない。植松は「意思疎通のとれない障害者は安楽死させるべきだ」という主張を、記者や裁判員たちが「わかるよ」と思ってくれたと、渡辺に語り、渡辺は、開いた口がふさがらなかったという。
渡辺は、障害者はいらないと主張する植松を、お前こそいらないと判決を突きつけるだけで終わっていいのか、それでは本質的な解決にならないと疑問を投げかける。(文中敬称略)