米倉涼子「古賀社長がいないオスカーなら辞めます」娘婿のパワハラで所属タレント次々脱退
女優の米倉涼子(44)が3月24日にオスカープロモーションと契約更改せず、辞めたことが話題である。 オスカーは所属タレント6500人といわれる。古賀誠一社長(80)が一代で築き上げた王国である。 ゴクミこと後藤久美子の成功を足掛かりに、「第二のゴクミを探せ」をコンセプトに、全日本国民的美少女コンテストを立ち上げ、米倉、上戸彩、菊川怜、武井咲、剛力彩芽などを輩出してきた。
『ドクターX』で当代一の女優となった米倉は、古賀信者の一人だそうである。だが、米倉は前から「古賀さんが社長でなくなるのなら、私オスカーを辞める」と大物俳優にいっていたそうだ。 昨年末に、忽那汐里が退所し、3月には岡田結実、韓国出身の人気モデルのヨアンも辞めることが発表された。それに続く超大物女優の退所は、芸能界を揺るがしているという。
その大きな理由は、古賀社長の娘婿のパワハラにあるというのだ。ここ3年で、毎年15人ほどの社員が辞めていると、同社の関係者が話している。 娘婿は堀和顕専務(49)。古賀社長の長女でオスカーの常務・幸子の夫である。 2人は小中学校の同級生。2012年に結婚した。堀はIT企業のコールセンターのまとめ役や、タクシードライバーなどをしていたといわれるそうだ。
娘を溺愛する古賀社長は、娘婿を取り立て、その結果、幹部を含めた古参の社員たちが掘に反発し、次々に辞めていったということのようだ。 10年にわたって古賀の秘書を務めてきた50代の男性が、カネを使い込んでいるという疑いをかけられ、彼は「事実はない」と主張したものの、辞めるハメになったという。 要は、社長より娘夫婦の発言権が増してきてしまったのだ。
今年の創立50周年の記念すべき日に、古賀が会長に、石川副社長が社長に就く。タレントを守る社員やマネージャーが次々に逃げ出す状況に、米倉は耐えられず、自分も逃げ出そうと考えたようだ。一代で王国を築きあげてきたワンマン社長によくある話だが、難しいのは後継者選びである。
週刊新潮が古賀を直撃している。「僕は会社をクリーンにしたいと思っている。(中略)例えば経費の使い方がいい加減だったのを適正にしていく。財務を担当する堀くんはそれを丁寧に遂行しているだけなんです」。週刊新潮は堀にも直撃しているが、なぜ自分が悪くいわれるのかわからないといっている。大手芸能事務所幹部もいっているように、カネの面や働き方を変えるのはいいかもしれないが、芸能事務所という古い体質を持ち、古賀社長の人間的な魅力がタレントたちを惹きつけていたものを、後の人間が引き継げるものではない。それは長女とて同じである。昔、バーニングの周防郁雄社長がいっていたが、こうしたものは一代で終わりなのだろう。その始まりが、米倉たちの「造反」なのかもしれない。(文中敬称略)