きのう25日(2020年3月)夜、東京都の小池百合子知事が緊急会見を開き、「新型コロナウイルスは感染爆発の重大局面」として、外出自粛や自宅勤務を呼びかけていたころ、東京・目黒川近辺では、「お花見をする人たちで大変にぎわっています。若い方たちが目立ちます。マスクもしていません」(岡安弥生リポーター)という有様だった。若い女性は「屋内じゃないから大丈夫」「ニュースで聞く話が、自分の近くでは起きていないので」と大バカぶりだった。
渋谷にも多くの若者があふれていた。斎藤寿幸リポーターが男性のグループに取材すると、「そこまでしっかり予防しようと意識がある人はあんまりいない」「きょう卒業式なので」とこちらも危機感ゼロ。新橋のサラリーマンは「家でも仕事するとなると、休まる場所がなくなる」と話していた。
小池都知事のメッセージが弱すぎる!「ご協力」でなく「行動に責任持て」
リスクマネジメントに詳しい多摩大学大学院の田坂広志・名誉教授は、小池都知事のあの呼びかけでは弱いという。「よく言えば礼儀正しいというか、丁寧ですが、受け止める側からは危機感を持ちにくいですよね」「もはや『ご協力いただきたい』という場面ではありません。一人ひとりの安全、健康は自分の行動で確保してくださいというぐらいの危機感のあるメッセージの出し方をしないと緩んでしまいます」
司会の羽鳥慎一「危機意識をもっと一人ひとりが持たないといけない、ということですね」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト