新型コロナで結婚式延期「何もしていないのに100万円がパー」新郎新婦が高額キャンセル料に悲鳴

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   新型コロナウイルスの影響で、結婚式場では挙式や披露宴を予定していた人たちからのキャンセルが続出している。日本で6月に結婚式を予定していた世界的な歌手のケイティ・ペリーさんとハリウッド俳優のオーランド・ブルームさんカップルもあえなく延期した。2人のような超セレブならともかく、一般の新郎新婦を悩ませているのが高額なキャンセル料だ。

   新婦Aさん(29)は22日(2020年3月)に予定していた結婚式をいったんキャンセルし、延期することを決めた。新型コロナを警戒した人たちから次々と連絡が来て、最終的に出席者の4分の1の約20人が欠席となってしまったからだ。

   「会場がスカスカになってしまうし、笑顔でいられる自信がなくなってしまった。結婚式に良いイメージが持てなくなってしまい、延期を決めた」とAさん。

ブライダル保険に入っていたが「自粛」には適用されず

   キャンセル料は60万円。さらに、プチギフトのお菓子や日付入りのウェルカムボードにかかった40万円ほどの費用も無駄に。身内の不幸や自然災害でキャンセルした時のためのブライダル保険に入っていたが、新型コロナウイルスのための自粛要請でのキャンセルには適用されないという。

   4月に予定していたハワイへの新婚旅行もなくなった。ハワイ州が、海外からの渡航者全員に2週間の隔離措置を実施すると発表したからだ。「何もしないのにお金だけ出ていってしまう。社会から嫌われているのかとか、結婚を祝福されていないのかとか考えてしまい、精神的につらいです」とAさんは話す。

   一方で結婚式を行ったカップルもいる。アルコール消毒やマスク着用など式場側の対策がしっかりとられていると判断し、結婚式を決行した。欠席者の多くは高齢者で、全体の1割程度だったが、空席が目立たないように配慮されていたという。新郎は「結果的にはみなさんに満足してもらえて良かったと思う」と話す。しかし、今後参加者から感染者が出ないかが不安だ。

   髙橋知典(弁護士)「日本政府の対応は『自粛要請』です。それだと開催はできる。開催できるのにしないということで主催者の負担になってしまう。地震や台風などの天災ならばキャンセル料を取らないということになるのですが」

   キャスターの立川志らく「とは言え、『コロナとの戦争だ』と言っていますし、天災となんら変わらないような気もしますが...」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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