東京が武漢になる!市中感染が広がる中、海外から続々と感染者が帰国。「東京封鎖」が現実になるか

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   新型コロナウイルスの感染対策について、東京都の小池百合子知事がきのう23日(2020年3月)、イタリアや米ニューヨーク市並みの「都市封鎖」の可能性があると語った。「今後3週間はオーバーシュート(爆発的感染拡大)が起きるかどうかの分かれ道」との認識で、知事として大規模イベントの自粛を強く呼びかけた。

   都内の感染者数はきのう16人と一日では過去最多の増え方をし、このうち5人が海外からの帰国者。都内では帰国者と感染源を特定できない患者の増加傾向があり、厚生労働省専門家チームの試算でも「今後2週間で500人規模の感染者が出る可能性」が指摘されている。小池知事はこれに対応する形で都主催イベントを4月12日まで延期か中止し、都が管理する河川敷などでの宴会にも引き続き自粛を求めた。

「大丈夫っしょ!」みたいに能天気な若者が怖い

   しかし、きのう上野公園でレジャーシートを敷いて花見をしていた若者は「電車通勤していても変わらない(感染していない)からいいかと思ってやった」「公園に遊びに来た感覚」と気軽に答えていた。

   日本感染学会専門医の佐藤昭裕医師は「若者は感染しても軽症ですむことが多く、自覚症状のない若者から高齢者に感染が広がり重症化する若年クラスター発生の恐れがある」と指摘する。

   箕輪厚介(編集者)「感染者数は増えているのに、緊張感や危機感は緩んでいる。春が来て桜が咲いて『大丈夫っしょ!』みたいな空気を感じる。そこに怖さがある」

   ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「自粛要請といっても、営業停止や夜間外出禁止などさまざまなグラデーションがある。知事の発言は適切だが、呼びかけるだけでは止められない」

   佐藤医師は「市中感染が広がっているところへ海外からの帰国感染者というのは武漢で流行ったころの状態と似ている。20代から40代に行動制限が必要との意見もあります。封じ込めれば一定の効果があることはわかっているのだから、私たちは備えなければいけない」と注意をうながした。

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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