19日(2020年3月)に、大阪・兵庫間の往来を控えてほしいと呼びかけた大阪府の吉村洋文知事だが、21日放送の日本テレビ系「ウェークアップ!プラス」に生出演し、判断のきっかけとなった厚生労働省の文書を公表した。文書は北海道大学の西浦博教授らコロナ対策本部クラスター対策班が作成したもので、今後大阪・兵庫で感染経路不明の患者が増加し、4月3日までに両府県の感染者が3374人、重症者が227人に上るという衝撃的な試算が行われていた。
同じ試算は東京都でも行われているはずなのにダンマリとは
この文書は本来非公開のものだったが、吉村知事は松井一郎大阪市長とも相談して公表に踏み切ったが、「大事な情報を公表してくれた。吉村知事は頼もしい」という賛成の声が出る一方で、「非公開資料を公表したら、今後大事な情報が来なくなるのでは」と疑問の声も上がっている。
司会の羽鳥慎一「公表の是非はどうなのでしょう」
岡田晴恵白鵬大学教授「役所からみるとNGですが、政治家としては正しい判断」
釜萢敏(かまやち・さとし)日本医師会常任理事・コロナ専門家会議メンバー「推計には限度もある。具体的な人数を示すより、知事がメッセージを出す参考にするもので、背景を理解してもらえるならよいが、公開については配慮があってもよかった」
山口真由(ニューヨーク州弁護士、元財務官僚)「日本のクラスター対策は評価できる。次はオーバーシュート対策だが、大阪の資料をみると指数関数にのりつつあるように見える」
司会の羽鳥慎一「SNSでは、同じような推計の東京バージョンがあるのではないかという声が出ている。小池都知事も19日の会見で『国の動向を踏まえ、都としての対応方針を23日に発表したい』とコメントしている」
釜萢敏常任理事「東京にも情報提供があったのではないか」
石原良純(気象予報士、タレント)「同じような文書があって、大阪は週末に反応した、東京はしなかった。文書の公表はともかく、スピード感を持って対応しなければいけない時だ。東京でも手を打った方がよかった」
文・みっちゃん