喜美子(戸田恵梨香)の息子・川原武志(伊藤健太郎)は、白血病と闘いながらの作陶の末、念願の作品を完成させた。
武志「お母ちゃん、出来たで」
喜美子「武志、すごいやん。よう頑張ったな」
武志「命がけでつくった皿や」
喜美子「生きる皿やな」
喜美子は充実した武志の表情に喜んだ。
しかし達成感を味わう武志の体に異変が起きていた。武志は通院する病院の主治医である大崎茂義医師(稲垣吾郎)に体調の異変を告げた。
武志は同室の子の死をなぜ教えなかったと怒った
武志「最近ごはんを食べてもおかしいんです。味がいつもと違うんです」
大崎先生「それは、薬の副作用だと思う。抗がん剤の薬を変えて試してみよう」
家では父親・十代田八郎(松下洸平)が武志の作品完成を祝おうと食事を準備していた。ところが、武志は八郎に突っかかり始め、病気に対するやり場のない感情を初めて爆発させた。
武志「なんで、教えてくれんの?」
武志は、以前同じ病室にいた高校生が亡くなったことを、なぜ知らせてくれなかったのかと怒った。武志は、その高校生から手紙を受け取っていたのだった。(NHK総合あさ8時放送)