ゲーム知識がなくてもなんとなく見られるゲームバラエティ番組。今回は第2回工業高校生クイズと題し、工業高校卒業の芸人グループと東京大学医学部の学生がゲームバトルを繰り広げる。
東大生で登場の水上颯君は今年医学部の6年生。「卒業したらもうテレビは出ないの?」の問いに「『東大生』などのバラエティはまだ出たい」と、今時の東大生らしい発言をする。一方工業高校生チームは、はんにゃ・金田、だーりんず・松本、アルコ&ピースの平子の3人。工業高校生っぽく作業着姿で登場の3人。スタジオの廊下では業者と間違われたという。
1回戦はニンテンドーWiiのソフト、キキトリックを使った聞き取りバトル。工業高校チームは、はんにゃ・金田が参戦。水上君と勝負する。「リスニングは得意」という水上君、ボイスチェンジャーを使った声を、開始早々に「母音で聞き取る」というコツを掴む。結果金田の奮闘も空しく、水上君が連勝。一回戦は水上君が勝利する。しかも金田と勝負するゲーム画面の絵面は、バラエティ的にはちっとも面白くなかった。
「幼稚園」を「遊園地」と堂々と読み間違え、さすが工業高卒
続いて2回戦は同じくニンテンドーWiiのソフト安藤ケンサクを使った検索カードバトル。工業高校チーム、今度はアルコ&ピースの平子が水上君と勝負する。安藤ケンサク発売当初の2010年の検索ワードで勝負と聞き、金田は思わず「ズクダンズンブングンが流行った!一番良い年だった」と振り返り、過去の栄光にすがる姿が妙にウケた。勝負は想像以上の長期戦となり、途中平子が「幼稚園」を「遊園地」と堂々と読み間違え、さすが工業高校卒という風格を見せつける。
一進一退の攻防の末、何とか2回戦を勝利した工業高校チーム。迎えた最終決戦、3回戦は、ハンダ付けクイズ。フリップは木の板を電ノコで切って作り、ドリルを使って板にネジを打ち込み正解を書き込み、仕上げにハンダ付けをして回答するという、圧倒的に工業高校チームが有利な勝負をする。工業高校チームは3人全員が参加し、水上君と勝負する。
しかしこの勝負で、水上君が奇跡を起こす。電ノコも初めて使うというのに、水上君はいとも簡単に木の板を切り取りフリップにしてしまう。しかも金田は電ノコに苦戦し、最後まで切り取る前に焦って足で板を折ってしまう。工業高校卒とは思えない、大胆で雑な仕事ぶりを披露する金田。すでに水上君には大差をつけられる。
ドリルも器用に使う水上君は、最後のハンダ付けも秒で終わらせ、回答。見事正解し、アッという間に勝利してしまう。「これでいいんですか、本当に?」と、バラエティの出来を自ら心配する水上君。勝利を信じられない様子。敗戦の要因を作った金田は「俺、繊維科だったんですよ」と苦しい言い訳をする。
芸人たちが懐かしの家庭用ゲームに必死になる様子は面白いが、それ以上にはんにゃ・金田を久しぶりに見て、意外とウケたことの方が面白かった。そして今時の東大生は知識だけではなくDIYも出来るのには感心であった。(2020年3月12日24時35分)