〈テセウスの船/最終話〉(TBS系3月22日日曜放送)
心はついに黒幕と対決する。原作とは違う黒幕は誰か?石坂校長か、木村さつきか、死んだ妻由紀か...驚愕のラストに刮目せよ!

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   31年前の平成元年3月12日、宮城県・音臼村の音臼小学校で、青酸カリ入りのジュースを飲んだ児童と職員21人が死亡する凄惨な事件が発生した。この無差別大量殺人事件の犯人として死刑判決を受けた音臼村駐在所の元警官・佐野文吾(鈴木亮平)は、一貫して冤罪を主張して拘置所に収監されたままだ。事件の直後に生まれた文吾の次男・田村心(竹内涼真)が、31年前にタイムスリップして事件の真相に迫る連続ドラマがいよいよ最終回を迎える。

   大量殺人事件の犯人は、佐野の娘・鈴(白鳥玉季)の同級生・加藤みきお(柴崎楓雅)だった。心と文吾は協力してみきおを監視し、何とか大量殺人を阻止することができた。しかし、みきおの背後には黒幕がおり、みきおはその者の手先となって動いていたに過ぎなかった。黒幕の狙いは復讐のために、あくまでも文吾を殺人事件の犯人に仕立て上げ、死刑にすることだ。

原作漫画の黒幕は心と同じく未来からきた「みきお」だが...

   そのため黒幕は、みきおに青酸カリを飲ませて意識不明の重体にし、その罪を文吾に着せる工作を行っていた。そして、黒幕の思惑通り文吾は逮捕された。

   だが、文吾はなぜか、県警本部からやって来た監察官・馬淵(小藪千豊)の取り調べに一連の殺人事件の容疑を認めてしまう。さらに、面会にきた妻・和子(榮倉奈々)と心に「俺が犯人だ。縁を切る」と告げる。ショックを受ける心のもとに、黒幕から最後のメッセージが届いた。それを読んだ心は家族の未来を救うため、「とっくに覚悟はできている」と言い残し、黒幕との対決に臨む。

   原作では、この黒幕は心と同じく未来からタイムスリップしてきた「みきお」ということになっているが、原作漫画作者の東元俊哉氏は「ドラマの真犯人は原作と違うと聞いている」と明かしている。そのためネットでは、小学校の校長・石坂秀夫(笹野高史)説や教師・木村さつき(麻生祐未)説、果ては心の死んだ妻・田村由紀(上野樹里)説まで飛び交う始末だ。実際のところ、真犯人は脚本の高橋麻紀の胸三寸で『誰でもあり』の展開を見せている。

   こうなったら、黒幕は誰かを推理する無駄な努力はやめて、原作の通り未来の佐野家に幸せが訪れるよう祈るしかない。(よる9時放送)

寒山

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