喜美子(戸田恵梨香)は息子・武志(伊藤健太郎)が患う白血病の「患者の会」で知り合った親子に、皿をプレゼントしようと病院を訪れた。折しも、闘病中のその子どもの容態が急変してしまう。医師の大崎茂義(稲垣吾郎)は懸命に治療するが、亡くなってしまった。
喜美子「武志もあんな風に、急にいなくなってしまうんやろか」
白血病患者の死を目の当たりにし、喜美子はショックを受ける。考えないようにしても、子どもの最後の姿が武志と重なってしまう。喜美子は抱えきれなくなった思いを、元夫の十代田八郎(松下洸平)に打ち明ける。
大阪から思いがけない人が訪ねてきた
亡くなった子どもは武志が入院中に同室だったこともあり、武志に伝えるべきかどうか。悩んでいる喜美子を、思いがけなく大阪時代の知り合いが訪ねてきた。下宿「荒木荘」のオーナー、荒木さだ(羽野晶紀)と喜美子の初恋の人、酒田圭介(溝端淳平)だ。
さだは白髪にはなっていたが、下着デザインを手掛けていただけあって、ショートヘアが洗練されている。小児科医になった圭介は、少しは貫禄がついたようにも見えるが、相変わらずだ。30年ぶりの再会に驚く喜美子を前に、2人は武志と八郎に挨拶した。
圭介は医学の進歩にふれ、喜美子を励ました。(NHK総合あさ8時)