東京オリンピック・パラリンピックの開催について、きのう17日(2020年3月)に安倍首相は「完全な形で実現することにG7(先進7カ国首脳会議)の支持を得た」と語り、「無観客や縮小ではなくて?」と聞かれた菅官房長官は、「いままで通りの大会を開催したいということです」と説明した。
橋本聖子・五輪担当相は「完全に予定通り実施に努力する」といい、きのう臨時理事会を開いたIOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長も「開催に向けて全力で取り組む」と語ったが、あくまでも「希望」であって、フランスオリンピック委員会のデニス・マセグリア会長は「5月末まで危機のさ中にいるなら、予定通りに行われるかわからない」という。
パンデミックですでに地域予選できない状態
日本感染学会専門医の佐藤昭裕医師は「感染がアフリカや南米に広がると、想像できないぐらい悲惨な状態になります。感染のピークが5月中にきてもおかしくない」と指摘した。
司会の加藤浩次「アフリカの選手や観客が来られないなら、『完全な形』といえるかどうかの問題があります」
松田丈志(競泳元日本代表)「かりに7月24日に開会できても、世界中がどれだけフェアな環境かが問題で、予選すらできない国もある」
宮崎哲弥(評論家)「フェアでなければ、完全な形とはいえませんよね」
近藤サト(フリーアナウンサー)「4年に一度の五輪で、私たちは名も聞かない国の選手に感動します。その人たちが出場しなければ、オリンピック本来の目的を達しないのではないですか」
加藤「関係者がそういうことを理解したうえで、一縷の望みをかけて全力でとりくむというのもわかりますけどねえ」
無理やり開催して、選手の中から感染者がでて、競技は即中止、選手村閉鎖、選手団は続々帰国という最悪の事態が考えられる。しかし、その可能性は高い。