沢村一樹主演で未来の殺人を防ごうとする刑事たちを描くフジテレビ系の「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(写真・フジテレビホームページより)の最終回が16日(2020年3月)放送された。
主人公・ミハンリーダー井沢範人(沢村一樹)の妻子を殺した真犯人でテロリストでもある篠田浩輝(高杉真宙)との決着シーンに注目が集まった。そして事件解決後、篠田に射殺された、一緒にミハンの法制化に戦ってきた法務官僚の香坂朱里(水野美紀)に井沢は花を手向ける。
「あなたに出逢わなければよかった」という香坂の言葉を思い返し、井沢は「あなたに出逢えてよかった」とつぶやくのだった......。
井沢の「あなたに出逢えてよかった」に涙が止まらない
ネット上では「感動した」「泣けた」「また続編作ってほしい」という声が相次いだ。
「井沢と香坂、香坂と篠田、篠田と小田切、もっと別のカタチで別の人生で出会わせてあげたかったなあ。切ない最終回でした」
「沢村さん、めっちゃ強いし、格好いいし、品もある。横山くんは元々好きだし。アクションシーン最高でしたね。ボコボコにされていよいよ劣勢か、って所に本田翼ちゃん登場して頼もしく感じた。柄本さんが最後、抱き締めてやるのが泣けました。君は僕だ。君を許すって凄いなあ。もし私が同じように家族を殺されたら、絶対できないよ。沢村さん、改めて本当に素敵な俳優さんですね。品のいいフレンチな人から、すんごい強い正義の狂人まで。大人の色気も映えました」
「最終回、篠田が犯人とはわかっていたけど、そしてきっと井沢は撃たないと思っていたけど、予想以上の落としどころでした。井沢に自分を撃たせ、テロを阻止、そしてミハンの実現化に繋げようとする篠田。小田切に電話したことから、ただの殺人鬼ではないとは思ってはいたけど。高杉真宙くんの演技見事でした。沢村さん、安定の怪演。結構酷評されているけど、最後の篠田の手紙を読んで号泣する本田翼にちょっと泣かされました」
「本田翼の泣き、凄く好きだ。滑舌悪い、本田翼が出ると白けるというけど、芝居見てあげよう。この『絶対零度』で、彼女ジワジワ腕を上げていると思うよ」
沢村とサシで勝負した高杉の演技に鳥肌立った
このドラマはアクションシーンの切れがいいと評判だ。
「まるで時代劇のような迫力のある格闘シーン。殺気満々の演技で切るか切られるかの殺陣のような素晴らしい演技でした。格闘シーンは今日2回あり、1回目の沢村さんが入る場面ではジャッキーチェーンの映画を見ているよう。2回目のスナイパーを仕留めるため3人がかりで倒すシーンは、横山さんの殺気満々の演技で引き込まれました。この番組の真骨頂を見た感じがしました」
「あの沢村一樹とサシで勝負して演じきった高杉真宙の渾身、素晴らしかった。今はそれしか言葉が無い。篠田の人生が悲し過ぎて泣いてしまいました」
「香坂さんが亡くなったのは残念ですが、とても良い最終回でした。沢村一樹さんの表情の変化、本当に素晴らしかったです。高杉真宙さん、ファブリーズCM~スカッとジャパンを経て、とても良い役者さんになりましたね。高岩さんのキレキレのアクション、悪役ながらかっこ良かった。篠田の最期に加賀美さんが現れた時はとても感動しました。そして家入レオさんの『未完成』の歌詞、ミハンの面々だけでなく篠田の境遇にもハマっていて、改めて鳥肌が立ちました。食卓を囲んだラストシーンも含め、メリハリのあるドラマでとても良かったです」
「殺人鬼が痛ましすぎて、後味の悪さだけが残った」
一方、人気ドラマにありがちな「ツッコミどころ満載だよ」という批判ももちろん多い。
「爆弾やら銃やらナイフやら、バンバン使っているくせに。いざとなったら毎回殴り合い...武器は?(笑)。トンネルの中で何をやっているんだか。応援呼べよ。他の車は通行しないのか?」
「結局、最終的に小じんまりとした事件の解決になっちゃうんだよね。この手のドラマは。個人的な復讐の、殺るか、我慢するか的な選択でクライマックス。マンネリ。『クリミナル・マインド』にさっさと切り替えようと思う」
「水島歩は顔を変えて篠田浩輝として生きていた...って、いったい何回整形手術したらあんなに美しい顔になるのでしょう。どうせ変えるならと、とことん理想を追求したのでしょうか?あの顔じゃなかったら、小田切さん(本田翼)も彼のこと好きになっていたかどうか分かりませんね」
「前シーズンから引っ張った井沢さん家族殺しの犯人が、今回のテロ騒動の張本人、篠田? 何でもかんでもそんな1人にかぶせちゃう? いくらなんでも前シーズンから犯人としてマークされているはずでしょ。篠田の生い立ちから動機に一定の理解はあるも、罪のない母娘殺すのとか絶対ダメ。矛盾しまくり。辛そうなこと言っていたけど、初めから殺すつもりで刃物持参しているし。痛ましすぎて、感動よりも後味の悪い最終回だった」
「全く共感できない。なぜ殺人鬼の死を美化するのか。井沢が許すのも解せないし、上司や井沢の家族を殺した凶悪犯の死に、好きだったとはいえ泣きじゃくる本田翼。最後は白けた気分でした」(テレビウォッチ編集部)