「悪性リンパ腫の治療のため、闘病を続けているフリーアナウンサーの笠井信輔君(56)に届いたのは、東日本大震災から9年になった被災地の方々の励ましの言葉だったようです」と司会の小倉智昭が伝えた。
今月2日(2020年3月)の入院75日目、4回目の抗がん剤投与後に眠られぬ夜にテレビカメラに向けた。笠井さんは「撮影していいのかわからないけれども、ブログに皆さんからの応援の励ましのメッセージがたくさんあって、もう泣けて仕方ありません。つらいけども頑張らなきゃいけないと思います」と涙をぬぐっていた。
笠井さん「『鬼滅の刃』全巻買いしました。読破します」
今月5日には、新型コロナウイルス感染防止のため、入院患者との面会が禁止になった。「家族も必要最低限ということになりました。つまらなくなります。でも、仕方ありません」と弱音を見せていた。
だが、そんな中、笠井さんにうれしい贈り物が届いていた。「早く元気になって、さんさん商店街にまた飲みに来てください」「南三陸町も復興した。笠井さんも絶対に復活するから」――。「震災の発生時から取材と交流を続けている南三陸のみなさんからたくさんの色紙とメッセージ・Tシャツ・工芸品などが届きました。みんなありがとうね。今年で震災9年です。3月11日はまだ病室です。無念です」。
震災後に知り合った1人の佐藤信一さんは「笠井さんにもいろいろお世話になって、励まして頂いたので、今度はこっちの番じゃないですか」と話す。
きのう16日、入院89日目、5回目の抗がん剤投与の初日だった。「『鬼滅の刃』全巻大人買いしました。これを読破して、小倉さんにストーリーを教えてあげます」
小倉「今は手がしびれて、キーボードがうまく使えなくて、もどかしい気持ちがあるようですが、笠井君は被災地には寄り添って取材し、書いた本の印税は全部東日本のために寄付していたんです。今回取材できなかったのはつらかったと思います。来年は行ってあげてくださいね」