新型コロナウイルス感染者の増加を受け、大阪府では13日 (2020年3月)に入院フォローアップセンターを立ち上げ、入院先の調整を開始した。今後患者がさらに増えた場合、感染症指定医療機関に入院するのは人工呼吸器などが必要な重症者に限られ、そこまで症状が重くない人は一般の病院に振り分けられる。さらに症状が軽い場合は、現在稼働していない病棟のベッドを活用。そして入院の必要がない軽症者については、自宅待機や宿泊施設で療養を行うことになる。
大阪府の方針を受け、さっそく保健所からセンターに「入院待ちの人を担当エリア外の一般病院へ振り分けてほしい」という依頼が出始めている。宿泊施設からも「ぜひ協力したい」という問い合わせが。大阪府では非稼働の病棟やホテルの空調が2次感染防止に適しているか確認を進めている。大阪府のほか、秋田県でも同様に稼働していない病棟のベッド活用を検討している。
政府の対策専門家会議の尾身茂副座長は「病院がいっぱいになると重症者の命を救うことが最優先になる。感染防止策を自宅で講じてほしい」と語る。
自宅待機の場合は部屋を分け、換気と消毒が大事
菅野朋子(弁護士)「なんとなくではなく、くっきり明確に4段階に分かれているのが良い。素人目に見ても『なるほど』と、安心できる」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「軽症になるほど確保できるベッドの数が多くなっている。非常に有効」
しかし、軽症者が自宅療養となった場合に心配なのが、家族への感染だ。厚生労働省は家庭内に感染者がいるときの注意事項として、部屋を分けること、世話をする人を限定すること、日中は換気すること、ドアノブなどを塩素系漂白剤で消毒するなど8つのポイントを公表している。
岡田晴恵(白鵬大学教授)「8つのポイントに加え、トイレを塩素系漂白剤で消毒すること、感染者は入浴を最後に行い、できればシャワーで済ませることも重要」 玉川徹「家族に高齢者がいると自宅に待機できない。大阪の良いところは宿泊施設が活用できること」
青木理(ジャーナリスト)「今、ホテルはガラガラなので、宿泊施設はこういう形で協力できるのではないか」
みっちゃん