「救急搬送口で撮影するからと救急受け入れを止めた」
入院経験者や医療従事者からもこんな疑問の声が。
「ある医療ドラマで、入院していた病院を撮影に使われたことがある。テレビ局スタッフのやたら高圧的な指示や命令が多かったうえに、出演者の態度も悪かったので、撮影が終わった後の看護師さんや患者さんの評判が最悪だったのを覚えている。そのドラマは当たるはずもなかったが...」
「あるドラマが入院中の病院に撮影にきたけど、廊下を占領して通れないわ、ライトの熱でボヤ騒ぎを起こすわ、ひどいものでした」
「救急の職員です。救命モノのドラマを東京臨海にある病院の救急搬送口で日曜日に撮影していました。そのため、午前中の救急受け入れを止めますという連絡があり、職責を忘れた連中と付き合うのがイヤになりました」
「病院勤務だったときにドラマ撮影がありました。救急とエレベーターを抑えられていたので、ナースたちが『救急を受け入れられないのはおかしい』と話していました。ドラマより命の方が大事なのに」
一般市民からも疑問の声が。
「うちは市長がミーハーなのか、よくロケを奨励して、先日も市立病院でロケしていました。私物化のようで疑問」
「当たり前ですが、病院には具合の悪い方々がたくさんいるのです。そんな場所で撮影スタッフ騒がしくしてどうするのですか。撮影は一般の人に迷惑にならない場所でセットを組めばいいのです」
「まったく同感です。時代劇を撮影できる某施設のように、廃院になった病院を再利用したりして、医療ドラマ専門の巨大なニセ総合病院セットをテレビ各局でカネ出し合って建てるべきです」
そして、医療ドラマについてはこんな指摘がある。
「現実にコロナ騒ぎが起きてしまうと、医療ドラマでよくある、滅多にないような難病や重病の患者を『天才医師』が次々治していく話に全然興味が持てなくなった。ああいうドラマを楽しめるのは世の中が平和な時なのだなと思う。しばらく医療ドラマはもういいよ」
そもそもテレビドラマのロケ現場では、不愉快な思いを経験する人が多く、テレビ各局に猛省を促す声も多かった。
「通りがかりに『ふーん、撮影してんのねー。あっ、メールが来た』とスマホ取り出したら、女ADに『勝手に撮らないでください!』と怒られ、もめたことがある。対応にきた上司も終始ニヤニヤして感じ悪かった。テレビ業界の人間ってそんなに偉いのか?」
「私も旦那とショッピングモールを歩いていたら、見たこともないタレントを囲んでのロケ現場に遭遇。女ADが私たちを見ながら、トランシーバーで『2名流しまーす』だと。いった何様なんだか」
「東京スカイツリーに上った時、エレベーターを降りたとたん大渋滞状態になっていた。某有名アナと某有名タレントが外を見ながら会話するロケの真っ最中。こちらは展望もできず、歩くことも出来ないのに、『写真は撮るな!』と高圧的態度でスタッフがうろうろ。高い入場料を払っているのに本当に腹が立った。テレビ局も非常識だが、スカイツリー側もロケは営業時間前に限るべきだ」(テレビウォッチ編集部)