愛知県蒲郡市で新型コロナウイルスの陽性反応が出た50代の男性が、「ウイルスをばらまいてやる」と騒いだフィリピンパブの女性従業員が感染したことが、きのう12日(2020年3月)に判明した。愛知県警は男を取り調べている。
男は保健所から自宅待機を求められたにもかかわらず、開店前にパブに現れ、女性従業員を指名して隣に座らせて、自分の上着を無理やり着せようとしたり、手や顔を拭いたおしぼりで従業員の手を拭いたり、自分の携帯を操作させたりした。
従業員が嫌がるそぶりを見せていたにもかかわらず、肩を抱き寄せてカラオケも歌っていた。約40分後、男の知人からの電話で感染者と判明し、店から追い出された。
泣きながら同僚に報告「いま、(陽性)出たよ」
隣で接客した女性従業員とドリンクやマイクを渡した女性従業員の濃厚接触が疑われたが、感染したのは男とは接触していない女性従業員だった。男が横になったりしたソファで化粧直しなどをした際に、感染したとみられる。
この女性従業員は2週間ほど前にインフルエンザにかかっていたという。池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は、「インフルエンザで気道の線毛がダメージを受け、ウイルスが入りやすくなり、二次感染のリスクは高まります」と説明する。
女性従業員は同僚に「いま、(陽性反応が)出たよ」と泣いて報告したという。店のオーナーは「言葉には言い表せない。みんな不安でしょうがないですね」と話した。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「性病だとわかっていながら性行為をして、傷害罪に問われたケースが過去にあります。この男性も傷害罪に問うていい。これはもう司法の問題です」