「日本人といわれただけで『コロナ』と罵倒された」「『マスクを着けろ、日本人』と怒鳴られた」「アルコール消毒液をかけられた」「タクシーで3件続けてキャンセルされた」――
インドネシアに在住したり、出張したりした人たちが、こんな差別的な嫌がらせを受けている。テラワン保健相が「マレーシア在住の日本人女性が新型コロナウイルスを持って来た」と発言したことをきっかけに、日本人に対する差別的な言動が増加した。
在インドネシアの石井正文・日本大使は、「インドネシア在住の日本人、なかでも子どもたちが、新型コロナウイルスを理由として嫌がらせや差別的言動が出ているという話を聞き、非常に残念に思っています。インドネシア在住の日本人は、コロナウイルスの感染源ではなく、インドネシアの友人です」といっている。
日本大使館も相談窓口設置
司会の小倉智昭「インドネシアは、親日家が多い国でしょうに」
キャスターの山崎夕貴「インドネシアには2万人近い日本人がいますし、日系企業も約1900社もあります。一部の人たちの言動と思われますが、大使館に相談窓口を設置したところ、9日(2020年3月)まで16件が寄せられているそうです」
橋口いくよ(作家)「インターネットなどでこんなことが出ると、たった1件でも100件も200件もあったと受け取り、国同士の対立になったりするので冷静でいることが必要ですね」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト