安倍首相のお友達「加計学園」入学試験で国籍差別?面接で韓国受験生は全員0点で不合格

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   安倍首相の舌打ちが聞こえるようだ。盟友の加計孝太郎が理事長を務める加計学園が、韓国の受験生たちの面接試験の点数を全員0点にして不合格にしていた、国籍差別が行われていたと、週刊文春が報じたのである。

   昨年11月16日(2019年)に行われた獣医学部獣医学科の推薦入試でのことだと、加計学園幹部職員が告発している。愛媛県今治市に新設された獣医学部は、加計が安倍との「お友だち」関係を利用してつくったのではないかという疑惑が色濃くある。そのために、最初は定員割れしないように、中国、ミャンマー、韓国などの学生を積極的に勧誘したそうだ。韓国人も7名が入学したが、彼らの中で成績の振るわない者がいたため、教授の中には韓国人の受け入れに難色を示すのもいた。

   そこで、恣意的に点数を決められるように「面接試験」が導入されたそうだ。応募書類には「国際的な獣医学教育の拠点」にすると謳っているのにである。週刊文春は合否結果の書いてある内部文書も入手している。

   朝日新聞もこれを報じ、萩生田光一文部科学相は「学園側に事実関係を確認している」といったが、加計学園側は「入学選抜試験は一貫して適正に実施している」と答えている。新設までの経緯を見る限り、今回の加計学園のいい分も信用できないが、また安倍の威光を笠に着て、有耶無耶にしようというハラではないのか。安倍のポチの萩生田では、期待するほうが無理というものだろう。

   週刊新潮が報じて、朝日新聞が後追いしているのが、広瀬すずがイメージキャラクターを務めるアパレル業界トップ「アースミュージック&エコロジー」などを展開するストライプインターナショナル・石川康晴社長(49)の、悪質なセクハラ問題である。

   石川は23歳から起業して、社員数約8000人、国内外で約1600店舗、年商1300億円にまで成長させた。だが、社内女性社員複数に、「このLINE、内緒だよ」「あったら、いっぱい癒してあげるね」などというメッセージを送っていたという。なかには、「1時間早朝デートしないか?」と誘われ、彼女が宿泊先へ行くと、ホテルの部屋に連れ込まれて、「『男の気持ちいいところを教えてあげる』と言われ、ベッドに誘われる。拒むが無理やり連れていかれる」(彼女自身の訴え)

   2018年12月に、石川の不適切な行為についての査問会が開かれた。食事やホテルに誘ったことは認めたがセクハラは否定し、処分は下されなかったという。ワンマン会社ではよくあることだが、この男、内閣府の男女参画会議の議員も務めていたのである。さすがにこの報道が出て石川は辞任したが、ブランドイメージは地に堕ち、女性たちは離れていくだろう。広瀬すずもイメージキャラクターを辞めるのではないか。

   ZOZOの前澤友作もそうだが、一代で成り上がった人間は、自分はスーパーマンだと勘違いして、カネや女で失敗するケースが多いようだ。

タクシー蹴って警察官に「オレは国家公安委員長の秘書だぞ」なぜか公表されなかった政界チンピラの逮捕

   まだまだ勘違い人間はいる。武田良太国家公安委員長の秘書だと自称している、白川由仁もその一人。2月26日、東京・日本橋で、泥酔してタクシーの車体を蹴り、「俺は国家公安大臣の秘書だ」と吠え、警察に連行された。秘書といっても、表ではなく裏の秘書だそうで、それも、政界で有名な父親が武田の有力な後援者だから遇してもらっているようだ。

   父親は白川司郎という。原子力発電関係の警備会社などの経営に携わり、青森県むつ市に誘致する段階から東電に先駆けて重要な役割を果たしていたそうである。このバカ息子、父親の関係する会社の役員などをして月数百万円も得ていたそうだ。それに、この逮捕騒動、「一切、公式発表されておらず、メディアにも報じられていない」(週刊新潮)という。武田の肩書に脅え、警視庁が忖度したのではないのか。

   今一人の勘違い男は、フライデーが報じている長谷川岳総務副大臣(49)。この男、新型コロナウイルスで揺れている北海道の参議院議員なのに、地元へも帰らず、札幌に妻子を残して、若いOLと毎夜のように「濃厚接触」しているというのである。彼女の家の近くにマンションを買い、そこに彼女が訪れるのがお決まりのパターンだそうだ。

   フライデーに直撃された長谷川は、「不倫ではない」と否定し、議員の自宅に泊まっているのを確認しているというと、「僕の部屋であることを確認しているんですか?」と開き直る。そのくせ、彼女から何と呼ばれているのかと問うと、「岳くんとか岳ちゃんとか色々です」とのろけてみせる。永田町の鯛は頭からしっぽまで腐りきっている。

「Matt」売れっ子になったばっかりに・・・裁判沙汰になりそうな「昔の立て替え分払って」

   作家の古井由吉が亡くなった。享年82。「内向の世代」を代表する純文学作家である。私も、昔、競馬場で会ったことがある。山口瞳の紹介だったと記憶している。古井の名前は知っていたが、競馬好きだとは知らなかった。飄々とした面白い人で、家まで招かれ、冬だったので、こたつに入りながら競馬の話をした。

   最近の作品は何本か読んでいる。老い行く日常を淡々と描いている。今や純文学の巨匠のようだが、私には、競馬場で見た明るい笑い顔が印象的な人だった。

   フライデーは、定年延長問題で批判されている、黒川弘務高検検事長の日曜日の姿をカメラに収めている。「安倍官邸の番犬」といわれている黒川が、犬を連れて散歩している。突然の定年延長について、どう考えるかと聞くと、「犬が可哀想だから、やめてください」と吠えたそうだ。番犬だけに、犬の気持ちがよく分かるようだ。

   同誌が、ラグビー日本代表の福岡堅樹(27)が、TBS系テレビ番組「王様のブランチ」に出演している小林麗菜(25)と腕を組んでデートしている姿を掲載している。2月下旬、映画を観た2人は、福岡の自宅に行って、3時間過ごしたそうだ。その後、食事を共にして別れたという。小林が所属している事務所は、「真剣にお付き合いしている」と答えているから、ゴールインは近いのかもしれない。

   それにしてもラガーマンはモテるね。あのごつい身体が、女性には丸ごとセクシーなんだろうか。もう一度生まれ変わったらラガーマンになろう。

   さて、Matt(25)というタレントがいる。元巨人の桑田真澄の次男だそうだ。私には、なぜあの白塗り男がいいのか、まったくわからないのだが。週刊文春は、彼がデビューする前に、歌のレッスンをしてあげたり、ボイストレーニング、ピアノの運指などを教えた、札幌で音楽学校を経営するAさんとトラブルになっていると報じている。

   要は、航空券やホテル代など、Aが立て替えたのに払ってもらっていないから、払ってくれというのである。Aは週刊文春に、Mattは自分の力で人気タレントになったと思っているようだが、私のように、彼のために時間もおカネもかけた人間がいることを忘れてはいけないといっている。Aは裁判沙汰にしようと考えているとも話している。

   どちらのいい分が正しいのかは、私には判断できない。だが、桑田は清原も驚いたというほど貧しい家庭で育ち、腕一本で名投手といわれるまでになった男である。息子にも、子どもの頃の生活を語り、貧しさというのはどういうことかを、教え込まなくてはいけないのではないか。私の家の子どもたちは、現在進行形で貧しい父親を見ているから、教える必要はなかったが。

トイレットペーパーがないって?新聞紙を千切って使えばいいじゃないか―あれは読むだけでなく拭けるんだよ

   貧しいで思い出したが、コロナ騒ぎで、マスクはもちろん、トイレットペーパーも店頭から消えてしまったと、ワイドショーが騒いでいる。そんなに大騒ぎすることではない。いいことを教えよう。トイレットペーパーがなければ、新聞紙を千切って使えばいい。もちろん、水洗では流せないからビニール袋などに入れておけばいい。

   私の子どもの頃は、便所に新聞紙を小さく切ったものが何枚も置いてあった。中国はつい最近まで、トイレットペーパーなど、公衆トイレに置いてなかった。新聞は便利なものである。弁当を包むこともできるし、今は少なくなったが、畳の裏に敷いていた。新聞はニュースを読むだけではなく、こんなことにも使えますと、新聞社は知恵を絞ったらいい。

   サンデー毎日で、「2050年のメディア」を書いた下山進が連載を始めた。今週は、ニューヨーク・タイムズの社員数が激減していることについて書いている。2000年には1万4000人も正社員がいたのに、2013年には3529人になっていたそうだ。これはリストラだけではなく、ラジオ局やボストン・グローブ紙などを売り払ったからだという。それに、紙からデジタルに主軸を移したから、かなりのリストラをしたのであろう。

   日本ではまだ、大手新聞社は大きなリストラをしてはいないが、それは不動産収入があるからだといわれている。下山にいわせれば、朝日新聞の不動産事業の売り上げ規模は、2018年で370億円。メディア・コンテンツ事業は3343億円もあり、これがどんどん減ってくれば、不動産収入で補うことなどできないといっている。

   本業の収入が減っているのは、テレビも同じである。アメリカから遅れること10年、日本のメディア界も同じような惨状になること間違いないと、私も思う。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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