トイレットペーパーがないって?新聞紙を千切って使えばいいじゃないか―あれは読むだけでなく拭けるんだよ
貧しいで思い出したが、コロナ騒ぎで、マスクはもちろん、トイレットペーパーも店頭から消えてしまったと、ワイドショーが騒いでいる。そんなに大騒ぎすることではない。いいことを教えよう。トイレットペーパーがなければ、新聞紙を千切って使えばいい。もちろん、水洗では流せないからビニール袋などに入れておけばいい。
私の子どもの頃は、便所に新聞紙を小さく切ったものが何枚も置いてあった。中国はつい最近まで、トイレットペーパーなど、公衆トイレに置いてなかった。新聞は便利なものである。弁当を包むこともできるし、今は少なくなったが、畳の裏に敷いていた。新聞はニュースを読むだけではなく、こんなことにも使えますと、新聞社は知恵を絞ったらいい。
サンデー毎日で、「2050年のメディア」を書いた下山進が連載を始めた。今週は、ニューヨーク・タイムズの社員数が激減していることについて書いている。2000年には1万4000人も正社員がいたのに、2013年には3529人になっていたそうだ。これはリストラだけではなく、ラジオ局やボストン・グローブ紙などを売り払ったからだという。それに、紙からデジタルに主軸を移したから、かなりのリストラをしたのであろう。
日本ではまだ、大手新聞社は大きなリストラをしてはいないが、それは不動産収入があるからだといわれている。下山にいわせれば、朝日新聞の不動産事業の売り上げ規模は、2018年で370億円。メディア・コンテンツ事業は3343億円もあり、これがどんどん減ってくれば、不動産収入で補うことなどできないといっている。
本業の収入が減っているのは、テレビも同じである。アメリカから遅れること10年、日本のメディア界も同じような惨状になること間違いないと、私も思う。(文中敬称略)