きょうは書きたいことがいっぱいある。長くなってしまうな。日本中がコロナ一色である。テレビ朝日系の朝の「モーニングショー」では、玉川徹コメンテーターが、これでも「まだ日本人は危機感が足りない」としたり顔でいっていたが、多くの日本人がマスクやトイレットペーパーを狂ったように買い漁っているのに、これ以上何をしろというのか。
同番組の金曜日で、長年コメンテーターをやっている元騎手の女房・吉永みち子は、けさ5日(2020年3月)のスポーツニッポンの連載コラムで、「日本の不幸は、安全や安心を担保してくれる原子力規制委員会や政府を信頼できないこと」だと書いている。だが、私は、この国の不幸は、ワイドショーのコメンテーターがどいつもこいつも、権力にはっきりものをいわないことだと思う。
発作的に学校閉鎖をいい出した「安倍のアホ」に、日刊スポーツは「安倍政権ふざけるな!!」と書き、非公式の東北のウイルス検査実績を根拠に、26日の夜、地元仙台でパーティーを開催した秋葉賢也首相補佐官に、「クソ側近」と東スポは吠えた。
週刊文春は2月29日、茂木敏充外相がお友だちとゴルフに興じていたと報じている。武田良太国家公安委員長も、秋葉と同じ日に政治資金集めのパーティーをやっていたそうだ。この政権は「バカと阿呆」の寄り合い所帯なのだ。朝日新聞や東京新聞も、1面で「安倍政権は狂っている」と書いて見ろ。流れはあっという間に変わる。
安倍がなぜ学校を休校したのかについて、会見を開いた。役人の書いた文書を読み上げ、幹事社の質問にだけ答えて、わずか25分で退席してしまった。会見に出ていた江川紹子が、「質問がある」と大声を上げているのに無視したと、ツイッターか何かで書いていたが、私には、彼女がなぜ怒るのか理解できない。大昔から、記者会見とはそういうものだ。会見場にいる記者たちは、大昔からただの木偶の坊だったのだ。雑誌やフリーの人間がいくら批判しようと、何一つ変わらないのだから、今更驚くことなどない。
東京新聞の望月衣塑子を追ったドキュメンタリー「i新聞記者」の中で、ジャーナリストの神保哲生が総理会見について、「結局、何も変わってない」と呟く。望月一人の力では何一つ変えられないのである。いっそ、逃げる安倍に、脱いだ靴でも投げつけたらいい。その場で逮捕されるだろうが、法廷で「記者会見と知る権利」について堂々と論じればいい。そうすれば会見が少しは変わるかもしれない。
不倫コンビ「和泉洋人首相補佐官・大坪寛子」が新型コロナ対策の事務局仕切り!?こりゃダメだ
週刊文春、週刊新潮は、今週も後手後手に回っている安倍政権のコロナ対策批判を繰り広げている。最近の安倍は菅や萩生田などのいうことを聞かず、今井尚哉首相秘書官と北村滋国家安全保障局長のいいなりだという。
安倍は「緊急事態宣言」を出したいと焦っているが、週刊文春によると、日本には2015年にアメリカの国立衛生研究所を模範にして日本版がつくられているという。ここが医療戦略の司令塔になるべきなのに、事務局が健康・医療戦略室で、室長があの和泉洋人首相補佐官で、次長があの大坪寛子という「老いらく不倫」コンビなのだ。和泉は医療行政を理解せず、大坪は和泉の虎の威を借りて頓珍漢なことをやり放題。安倍の周りにはこんな人間しかいないから、コロナ対策を突然いい出し墓穴を掘るのだ。
新型コロナウイルスは、いまだに感染源も見つからず、有効なワクチンもできていない。そんな中で、朝日新聞DIGITAL(3月3日16時43分)が、ぜんそくの吸入薬が有効な可能性があると報じた。神奈川県立足柄上病院などのチームが患者3人に使ったら、症状が改善したというのだが、私は、こうした報道は危険だと思う。
ぜんそくで困っている高齢者は多い。その人たちが、コロナと勘違いしてぜんそく薬を大量に使うとどうなるのだろう。コロナでパニックになっている日本人が、ぜんそく薬を買い漁るかもしれない。日本人は、情報の真偽を確かめずに噂を真に受け、一つの方向に突っ走る民族性である。
安倍が小中高校を休みにするといっただけで、日本中の盛り場から人が消え、公園で子どもたちと団欒をしている家族を見て、「あれだけいっているのに、あんなところで子どもを遊ばせるなんて」と非難する国民なのだ。
桜の満開が近い。毎年、隅田川の土手で、桜を見ながらコップ酒を呑むのが楽しみだが、今年は、そんなことをしていると通報されて、警察官に逮捕されるかもしれない。政治屋も役人も国民も、一億総バカ化する春である。