飲食店やコンビニのトイレのトイレットペーパーの盗難が相次ぎ、トイレを使用禁止にする店やロールの芯に鍵付きチェーンをかける店まで出てきた。神奈川県内のラーメン店には、「トイレットペーパー品薄のため、お持ち帰りはご遠慮ください」と張り紙がある。ストック分を含め、3ロールが盗まれたという。「もうストックは置かない。スタッフがこまめにチェックしています。返してくださいとは言わないけど、そんなことしなくても大丈夫と伝えたい」とオーナー女性は話す。
生産も在庫も普段通りなのに買いだめで配送が間に合わない
スーパーやドラッグストアで入手困難になっている理由は配送が追いついていないからだ。丸富製紙の佐野裕宣さんはこう説明する。
「メーカーから問屋までの物流は何も変化ないのですが、問題は問屋の倉庫から小売店までの物流です。小売店から問屋に注文が殺到し、トラック台数が足りていない状態になり、一時的に(トイレットペーパー)店頭から消えてしまっています。メーカーの方には在庫が潤沢にありますので、もう1~2週間待っていただければ元通りになります」
日本家庭紙工業会によると、必要なのは1人1週間に1ロール。4人家族だったら1か月に16ロールあれば十分。今後1~2週間で店頭に復活するので、今は1人1ロール確保していれば慌てる必要は全くない。
水洗トイレは詰まっちゃうよ
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ピノコ| 似顔絵 池田マコト