非常事態宣言が出ている北海道での新型コロナウイルス感染者は、昨日(2020年3月2日)の段階で77人と国内感染者の3割を占めた。感染拡大の原因として、リスクの高い都市部に集まった若者が気づかないうちに感染し、地方に移動して広い地域に広げた可能性が指摘されている。
このため、政府の対策本部の専門家会議は2日、10代から30代の若者世代に対し、人が集まる風通しの悪い場所を避けて欲しいという呼びかけをした。
対策会議「ライブ、カラオケ、ジム、麻雀、飲み会はやめて」
避ける場所はライブハウス、スポーツジム、カラオケボックス、麻雀店、立食パーティー、自宅での大人数の飲み会など。一方、散歩やジョギングといった屋外での活動や、買い物や美術鑑賞など人と接触が少ない活動は感染リスクが低いとした。
大阪では先月(2月)15日にライブハウスにいた男女4人の感染が確認されているが、ここから広がった感染者は現在10人が確認されている。
大谷義夫・池袋大谷クリニック院長「若者は軽症や発症しないこともあるが、若者から高齢にうつしてしまう」
岡田晴恵・白鴎大学教授「若い人の感覚はまったく違い、自分は問題ないと思っている。潜伏期間があるので効果を実感できるのは3月中頃だが、行動規制をすれば感染数は下がっていく」
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「東京マラソンの沿道を見るとお願いだけではダメかな。緊急事態であれば法律の適用が検討されるべき。新型インンフル特措法を適用できれば営業休止の指示が出せる」
菅野朋子(弁護士)「インフル特措法の対象は新感染症だが、新型コロナはすでに指定感染症になっているので新感染症にならない」
青木理(ジャーナリスト)「北海道はたまたま可視化されているが、他の地域は検査していないだけなのではないか。一斉休校もそうだが、これだけのことをやるのなら根拠が必要。きちんと調査をしてデータを出す努力をしてほしい。データがないと若者に限らず危機意識を持たない」
文・みっちゃん