デマに踊らされてトイレットペーパーの盗難が横行!メーカーの倉庫には山積みされているのに

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   「そこまでしなければならないのかと、悲しくなった」。埼玉県草加市のあるコンビニのトイレでは、商品棚にあるトイレットペーパーと手すりを厳重な鎖でつなぎ、カギを取り付けていた。トイレットペーパーの「持ち帰り」を防止するためだ。「トイレットペーパーを買えなくなる」というデマが拡散し、「持ち帰り」が増えている。「持ち帰り」というが、盗難だろう。

   岡山市のコンビニでは「トイレットペーパーが盗まれたので置いていません」という張り紙が。神奈川県の飲食店のトイレでは、上の棚に収容していた12個すべて持っていかれた。話はそこで終わらなかった。隣の飲食店に分けてもらおうとしたところ、その店も被害に遭っていた。

盗まれないよう鎖でつなぐコンビニも

   東京都足立区のスーパーでは、きのう2日(2020年3月)午後に入荷すると、1時間で完売した。購入した女性は「こんなになるとは思わなかった。すごくびっくりしちゃいました。噂が広まっちゃうんですね」と話す。

   トイレットペーパーは本当に品薄なのか。製紙会社は各社が口をそろえ、「安定的に供給できる在庫はある」という。その証拠に倉庫には箱ごとに高く積み上げられている。メーカーには生産量が十分、卸業者の在庫も十分。だが、みんなが殺到して、どんどん買うため、輸送が追い付かない状況だという。

   キャスターの伊藤利尋「様々な混乱、盗難もあり、高価転売で相場の40倍という値段で売られている場合もあります。人々の不安が大きな理由と思います」

   カズレーザー(お笑い芸人)「買う人がいるからでしょうね。冷静になってほしいです」

   弁護士の若狭勝氏は「買占め・転売には、刑事的に取り締まる法律はない」といっている。

   司会の小倉昭和「情けないですよね、この現象」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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