新型コロナ、火に油を注ぐ安倍首相「英断」に日本全国大混乱 知事、市長たちから反乱続出

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   2月末(2020年)安倍晋三首相は新型コロナウイルス対策として、イベントの中止や自粛、小中高校の一斉休校などを呼びかけた。この週末、その影響が各所で現れた。

   東京ディズニーランド&シーは3月15日まで臨時休園となり、普段は混雑する浦安市の舞浜駅はガラガラ。各地の就活イベントも中止、渋谷・ハチ公前も原宿・竹下通りもスカイツリーも浅草寺も「全然、人がいない」状態に。

   プロ野球オープン戦が行われた東京ドームも、例年は3万人の観客が訪れる東京ガールズコレクションも無観客。8日から開催される大相撲春場所も無観客だ。

島根県や金沢市「休校は考えていない」

   安倍首相は「冷静な購買活動を」と訴えたが、マスクや消毒用アルコール以外に、ティッシュ、トイレットペーパー、生理用品などの紙製品は品切れ続出。東京・世田谷区のスーパーではパスタ、レトルトカレー、ペット用トイレシートも売り切れた。

   北海道・北見市で働く女性看護師は「現場は一刻を争う事態に陥っている」と訴える。「マスクの在庫が尽きそうなのに、職場ではマスク装着が必須だという。もうどうしていいかわからない」。札幌ではパチンコ店、デパートが臨時休業。路面電車はガラガラ、飲食店はキャンセル続きで「食材は廃棄するしかない」と嘆く。

   こうした事態に、愛媛県・中村時広知事は「(首相声明は)唐突すぎ。疑問を感じる」、金沢市の山野乃義市長は「一斉休校といわれても、市民に十分な説明ができない。3月2日からの休校は考えていない」と表明。島根県など休校にしない方針を発表した自治体もある。

   昭和大学医学部の二木芳人特任教授は「インフルエンザの例を見ても、学校からの流行は多い。一斉休校で一定の効果は期待できる」とコメントした。

   「とくダネ!」では、新型コロナウイルスに感染し、治療を受けて退院した武漢在住の37歳女性の体験を取材。女性によると、最初は目に違和感があったという。車のアクセルを踏む力が入らないなどの症状の後、38.7℃の熱など重い風邪の症状が出た。咳が出始めたのはその後。呼吸困難になるくらいの咳が出て入院した。

   和歌山県庁から生出演した仁坂吉伸知事は「重症化させないためには早期発見が大事です。首相がおっしゃる医者にかかるなというのはおかしいので、従わなかった」とコメント。司会の小倉智昭も「普通の肺炎との違いをはっきりさせることで治療に役立つことは、武漢の女性の例を見てもわかる」と指摘。

   またWHO(世界保健機構)がマスク着用について言及し、過度の使用は控えるように話したが、二木特認教授は「途上国ではマスクを入手できない。これではパニックを煽ってしまう」、産婦人科医の丸田は「感染者の割合により必要性は変わる。予防の意味はないとしても、自分が感染者にならないようにするためにもマスクには意味があると思う」と主張した。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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