NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(写真・NHKホームページより)は1日(2020年3月)に放送された第7回「帰蝶の願い」で、ついに織田信長(染谷将太)がラストに初登場、「信長降臨!」「信長来たー!」と一気に盛り上がった。視聴率も前回より1・2ポイントアップの15・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に上昇した。
一方、戦災孤児で明智光秀(長谷川博己)に密かに想いを寄せている駒(門脇麦)も謎めいた行動を見せ、「駒はくの一(忍者)?」という説も広がっている。ネット上の声を拾うと――。
「信長との出会いを海から始めるとは。海にこだわる物語?」
第7回では、織田信秀(高橋克典)が、斎藤道三(本木雅弘)と和議を結ぶことを決め、その条件として嫡男・信長(染谷将太)の嫁に帰蝶(川口春奈)に迎え入れたいと言ってきた。光秀は、帰蝶から「うつけ」とうわさの信長が「どんな男か見てきてほしい」と頼まれ、尾張の熱田市場へ潜入する。
たまたま再会した菊丸(岡村隆史)の案内で、毎日漁に出ているという信長をひと目見ようと浜辺で待ち構えていると、海の向こうから船に乗った信長が朝日をバックに現れるというストーリーだ。
ネット上では信長登場のシーンに、「待ってました!」とこんな声が。
「信長降臨!ついに染谷信長登場!出会いのシーンは、もうほんとドキドキしたあ!遂に、お互いの運命を握る相手との対面、来週楽しみだあ!」
「いよいよ最大のパワハラ上司の登場だね。ここから良い人光秀の苦悩が始まるのね。今まではいささかスーパーヒーロー的な違和感ありましたが」
「一言も発せずただ朝焼けの海に現れる。身なりがみすぼらしい誰とも判らぬ男。そのワンシーンで新しい時代が始まる。ただそれは決して幸せなものではなく、誰にとっても過酷を極める。そんな想像を巡らすには十分な10数秒、余韻が生まれるのもいいですね」
「信長との出会いを海から始めるとは。信長が海外との取引を重要視していたのは知っていたが、漁にまで出ていたとは知らなかった(本当か?)。斎藤道三が港を欲しがっているように、海に徹底的にこだわりそうです」
「化粧シーンは女の戦い?ただ者ではない駒がちょっと怖い」
また、駒が忍者ではないかという人も多かった。
「駒は、光秀の母からさりげなく情報を得ようとしたり、帰蝶と光秀の話を立ち聞きしたり。そもそも帰蝶の結婚は、家臣だけの機密事項のはずで、看護師が知っているのは只者でない証拠。忍者らしい菊丸は、信長の動向まで知っている。2人の人物恐るべし」
「駒殿がくノ一だったら面白くなるんじゃないかと改めて思ってしまった。 いや、きっとそうだと思いながら私は観ています」
「駒さんが織田方の忍者だとする意見があるみたいですが、その説を取ると、先日の一夜を共にするシーンの意図がよく分からなくなりますが」
また、こんな見方も。
「化粧シーンは女の戦い?帰蝶の頬に頬紅を足す駒、その赤すぎる頬を旅芸人と評する十兵衛。駒は旅芸人だったが、帰蝶は滑稽な旅芸人の装いを知らないので何も思わない。故意じゃなくても駒が帰蝶を貶(おとし)めているように見えて、なんか女の関係が怖かった。きっと、無意識の、意味のない頬紅だろうけど、とても怖かった」
「好きな男十兵衛に、夫になる男信長を見てきてほしい...」
また、帰蝶の切ない運命に胸を打つ声も。
「好きな男の十兵衛に、夫になる男の信長を見てきてほしいと頼む。すごい脚本だと思った。十兵衛に身を任せたということかな。川口春奈ちゃんの表情と背中の演技も素晴らしかった」
「帰蝶さまが『旅もいいのう、船に乗って』と広い世界に想いを馳せてみせたあと、光秀の顔を見て、悟ったように現実に戻る部分がすごく切なくてよかったです。帰蝶さまがやがて嫁ぐ人も、世界を夢見た人ですね」
「川口春奈ちゃんは、最初から帰蝶の役に選ばれていたかのように、まったく何の違和感もなく演じていますよね。そして、凄くハマっています。ハッキリいって、災い転じて吉と出ましたね!!」(テレビウォッチ編集部)