新型コロナウイルス問題の解説のため、ここのところ連日「モーニングショー」に出演している国立感染症研究所ウイルス部元研究員の岡田晴恵・白鴎大教授はきょう27日(2020年2月)に重大な告発をした。感染を判断するPCR検査の体制が十分ではなく、現場の医師からSOSが上がっていることについて、「国立感染症研究所のOBがデータを独占したがっていることが背景にある」と暴露したのだ。
岡田教授は思いつめた様子でこう話した。「(PCRが公的医療保険の適用対象になるからといって)クリニックから直接(民間のPCR検査を依頼できるかどうか)ということはまだわかりません。ちょっと待ってくれと、中枢の先生方が言われたからです。
私はうがった見方をして、オリンピックのために汚染国のイメージをつけたくないという大きな力が影響しているのかなと思って、先生方に聞いたのですが、『そんなことのために数字をごまかすほど、肝の据わった官僚はいない。これはテリトリー争いなんだ。このデータはすごく貴重で、地方衛生研究所からあがってきたデータは、全部、国立感染研究所が掌握しており、このデータは自分で持っていたいと言っている感染研OBがいる。そのへんがネックだった』とおっしゃっていました。ぜひ、そういうことはやめてほしい。人工呼吸器につながれながらも、確定診断してもらえない人がいるんです。数万人の命がかかっています」
民間の検査態勢整っているのに「自分たちでデータを独占したい」
つまり、民間の検査会社などにもPCR検査ができる体制が整っているにもかかわらず、検査を受けられない「検査難民」が多発している背景には、データを独占したい国立感染症研究所の思惑があるというのだ。
岡田教授は「論文がどうだ、業績がどうだということよりも、人命をとるもともとの感染研の方針に返っていただきたい。一部のOBのせいで、人命にかかわってくるのは怖いことです。現場の人間が悪いわけじゃありません。感染研の人間も衛生研の人間も疲弊しています」と涙を浮かべて訴えた。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「ものすごい告発ですよ。野党、これは国会で追及してください」