「9歳の長男が9日間も発熱が続いているのに新型コロナウイルスの検査をしてもらえない」と、都内に住む母親がSNSで訴えている。検査対象には「条件」があるらしい。
この9歳児は16日(2020年2月)に発熱し、近所の小児科で普通のかぜ薬を処方された。しかし37・5度以上の熱が続いたため、母親は「4日続いたら帰国者・接触者相談センターへ」という厚生労働省の発表通りに電話で相談したところ、「近くの小児科で受診」を指示されただけ。
心配になり大学病院へ行くと肺炎と診断されたが、熱も咳もおさまらないので再び帰国者・接触者相談センターに電話したが、「対象ではない」とまた検査を拒否された。
専門医が新型コロナの可能性を説明してもダメとは
検査対象と認定されるのは「中国湖北省への渡航歴や感染者との接触歴があり、重症肺炎で医師が判断した場合」だという。高熱はまだ続いており、母親は「できるだけ早く検査を」というばかりだ。
埼玉県に住む主婦は、10日から発熱が続いた夫の検査を求めて、医師から保健所に直接電話してもらった。それでも、通勤経路を聞かれ「感染者が出た場所と一致しないから対象ではない」と、検査を断られたそうだ。
池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は、肺炎で抗生物質が効かない患者に新型コロナウイルス感染の可能性を指摘して保健所に問い合わせたが、「まず入院を」といわれて検査してもらえなかったという。「保健所に2時間電話しても検査してもらえなかったクリニックもある。検査は簡単じゃないという現場の声がいっぱいあります」と大谷院長は話し、東京歯科大の寺嶋毅教授は「検査のキャパシティーが追いつかない」という、
司会の加藤浩次「もう渡航歴のない人にも市中感染が広がっているのに」
ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「保険適用できるかの問題で民間の医療機関が独自に検査できない。厚労省に問題がある」
箕輪厚介(編集者)「技術的にできることなのに、それが回らないのは人災だ。ものすごくダメなことだ」
加藤「検査をどれだけ増やせるか。急いでもらいたい」