13日(2020年2月)、埼玉県議会は「お茶出し専属」の職員枠の廃止を決めた。お茶出し専属職員とは、県議会の常任委員会と特別委員会で、議員たちにお茶を出す臨時職員のことで、50~70代女性7人があたっていた。急須で茶葉から入れ、審議前に配り、審議中断のときにすかさず差し替え、審議終了後に湯のみを回収する。
いまどきこんな職員がいるとは、司会の小倉智昭も「信じられない」と驚く。「ほかの議会はどうなの?」と問われた元国会議員の若狭勝(弁護士)は、「国会では、後方に置いてある水を議員が自分でコップに入れて、自席に持ってきて飲んでいる」という。ほかの県議会でもあまり聞かない。
お茶だけじゃなく、もっと他のも飲みたい
さらに呆れるのは廃止の理由だ。埼玉県議会自由民主党議員団の小島信昭団長によると、理由は3つ。まず経費削減。お茶出し職員の2018年の勤務日数は17日で、1日3~5時間勤務、給与は7人合わせて年間37万円だったという。1人当たりにするとおよそ5万円少々である。山崎夕貴キャスターは「そんなに高いとも思えないですけどねえ」といぶかる。
2つ目の理由は、女性がお茶出しをする時代ではないからというのだが、そんなことは何十年も前からのことだろう。そして、3つ目の理由。「お茶ではなく、好きなものを飲みたい」からだという。
相だったのか。「新潮社」出版部長の中瀬ゆかりも「お茶出しに女性を雇うっていうことが今まで続いていたことにビックリです」というが、廃止はそうした時代遅れの慣習ではなく、自分たちがジュースなども飲みたいから「もう、彼女たちはいらない」ということだったのだ。
まったく飛んでない埼玉の県会議員たち!