クルーズ船「下船乗客」の心配―自分は本当に陰性なのか。再検査要請したのに拒否された

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   クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち、新型インフルエンザ検査で陰性と出た乗客の下船が続いている。「ほっとした」「涙が出た」「早く家で寝たい」と言い残して自宅などに戻っているが、懸念の声も上がっている。

   下船後に発症して他人を感染させるのが怖いと、70代の夫と60代の妻が再度の検査を申し入れたが、「熱もない」「咳もない」として受け付けてもらえなかった。

専門家も帰宅後の発症を懸念

   船内の防疫がほとんど機能していないことは、専門家も明らかにしている。神戸大学感染症内科の岩田健太郎教授は、18日(2020年2月)に厚生労働省の担当者の示唆を受けて船内を見たが、その酷さに驚き、ネットで報告した。岩田教授は感染症対策の専門家で、エボラ出血熱やSARSなどの防疫に携わったが、「もっとひどい状態だった」「船内はレッド(危険区域)もグリーン(安全区域)もぐちゃぐちゃで区別がなかった」「背広の人と防護服の人が一緒にいる」「患者ともすれ違った。超非常識。担当者はちゃんとしているというが、ちゃんとじゃなかった」と語った。

   ゲスト解説の長野保健医療大学の北村義浩氏が、改めて岩田教授に聞いたところ、「対策本部が船の中にあった。本部は外に置いて、船全体をレッドにすべきだ」「下船者が発症しないかが心配。(厚労省は)もう一度検査できたはず」と話しているという。

   キャスターの立川志らく「後でもし陽性が出たら、やはりあの時・・・と言うことになるよね」

   欧米メディアの中には、船の様子を「培養のシャーレ状態」と書いたところもあった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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