若年性白内障が増えているという。白内障は、瞳の奥にある水晶体が濁り、黒目が白くなる病気で、視界が白くぼやけ、色味もほとんど分からなくなる。失明の原因の第1位の怖い病気だが、60代以上の高齢者に多かったのに、40代、50代で発症するケースが目立つようになった。
原因は老化、ストレス、紫外線、ブルーライトなど。眼科医の深作秀春医師は「スマホやパソコンなどの短い波長の光が影響している可能性があります」と指摘する。花粉症の人はこれからの季節、とくに注意が必要だ。かゆくて目をこすると、それをきっかけに白内障が引き起こされてしまうことがある。
人工眼内レンズに交換でクリアな視界
タレントの大桃美代子さんも49歳の時に右目を若年性白内障と診断された。視力はほとんど失われたが、白く濁った水晶体を人工眼内レンズと入れ替える手術を受け、クリアな視界を取り戻した。手術から1か月後、大桃さんは「昔の見え方を忘れているくらい快調です。今はくっきり見えています」と語った。費用は保険適用(3割負担の場合)で片目4万8460円だった。
白内障のリスクを減らすには、スマホの使い方に注意が必要だ。目から最低でも40センチ離すこと。目のピントを合わせる筋肉の負担を減らせる。暗い所では使用しないこと。瞳孔が開いた状態だと、光が多く入ってしまう。ブルーライトをカットできるメガネなどの使用も有効だ。
簡単にわかる「白内障4項目チェック」
白内障のチェックリストがある。以下の4つのうち、1つでも当てはまれば白内障の可能性を疑った方がいい。(1)黒だと思った服が紺だった(2)明るい方から来た人の顔が分からない(3)月が二重三重に見える(4)メガネを新調してもすぐに合わなくなる」
深作医師は「水晶体が濁ってくると、色味が黄色がかってきますから、補色の青を吸収して紺が黒く見えてしまう。また、光が乱反射しますので、人の顔が見えなかったり、月がいくつも見えてしまったりします」
コメンテーターの木嶋真優(ヴァイオリニスト)は33歳だが、(2)が該当した。「完璧にスマホが原因だと思います。スクリーンタイムの機能で、ひどいときには9時間もスマホを見ていることが分かり、ショックを受けました」
キャスターの立川志らく「私なんか腕時計していないから、時間もスマホで見ちゃうし、スケジュールも全部スマホに入れていますから」