新型コロナウイルスの「感染差別」が世界の各地で横行している。中国・?西省の病院に勤める看護師が2週間ぶりにようやく帰宅し、息子が「ママー」と抱きつこうとすると、「近寄るな。離れろ」と義理の母親が叫んだという。「ママの体にはウイルスがついているから、隔離するようにって」と息子はがっかりした表情だ。
ニューヨーク地下鉄では「コロナウイルス」と書いてボトル持ち込み
悪質ないたずらも出ている。感染者77人が確認されているシンガポールでは、「武漢をばらまく方法だ」とスーパーの飲み物を次々に開封し、口をつけてまた元に戻す男がいた。男は未成年者だったが、警察は悪質な行為として捜査している。
15人が感染しているアメリカでは、ニューヨークの地下鉄に防護服に身を包んだ2人組の少年が「コロナウイルス」と書いた液体を持って乗り込んできた。「これはコロナウイルス。パニックにならないで」と言った瞬間、わざと液体をこぼし、周囲の乗客は悲鳴を上げながら逃げ惑った。少年たちはリアクション欲しさだったといっている。
スーパーの棚にスプレー吹きかけ
イリノイ州でも、若い男女がスーパーの棚に「新型エコナコロナウイルス」と称したスプレーを吹きかけた。警察に通報が相次ぎ、男は逮捕された。
カナダからジャマイカに向かう航空機内では、ピンクのパーカーを着た男が周囲の乗客に向かって、「最近、僕は中国に行って、コロナウイルスに感染したんです」と訴える騒ぎがあった。機体は急遽引き返す事態となり、検査したところ陰性だった。「注目を集めるためでした」と謝罪したが、「中華料理を食べて体調を悪くしたと冗談にすべきだったかな」と反省した様子はなく逮捕された。
司会の小倉智昭「冗談だとか、ユーモアだとか言って、通用しませんよ。なんであんな人たちが出て来るのか」