「感染の経路を追うことができない広がり」のことを「市中感染」という。厚生労働省によると、東京では確認されていないが、「和歌山、愛知、千葉、神奈川県、北海道」の少なくとも5つの地域で、新型コロナウイルスの市中感染が発生しているという。
キャスターの伊藤利尋「フェーズが変わったといわれています」
司会の小倉智昭「じわじわ、増えている感じですよね」
愛知医科大学感染症科の三鴨廣繁教授も「国内に少しずつ浸透しつつあると見ています。日本人同士での感染が散発的にみられるようになりました」と指摘する。
中国関連ないサラリーマンが次々発症
千葉県在住の20代男性は今月2日(2020年2月)に発熱し、東京都内の勤務先まで2回電車通勤し、10日に入院した。東京在住の40代の男性は発熱後の10日に新幹線で愛知県に出張し、重症になり12日に入院した。
伊藤「2人は中国関連と接点がなく、感染経路不明となっています。風邪だと思って活動していると、結果的にウイルスを広めてしまうリスクもありますね」
三鴨「それが怖いですね。その人たちが病院に行って、院内感染につながることが一番怖い」
伊藤「感染を防ぐのは相当難しいという印象を持ちます」
夏野剛(実業家)「医学的ということよりも、社会的にどうするかというフェーズに移っている感じがしています。お医者さんが不要不急な集まりはやめてくださいと言えないので、それをだれが言うか。政治的、あるいは行政的なところから出て来るかどうかという段階なんでしょうね」
伊藤「感染防止のため、みんなが自粛すると、社会的な活動が制限される経済リスクもある。このバランスをどうするかですね」