嘆かわしい~銜えタバコの立ションで捕まった首相秘書!毎日新聞政治部記者から転じた安倍お友達

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

横浜港「魔の漂流船」必死の要望書!シーツ換えて、持病の薬届けて、感染の情報教えて・・・

    ところで、朝のワイドショーを見ていると、コレラかペストが蔓延しているかのように思えてならない。中国では死者が1000人を超えた、感染者の数は日本が2番目だと大騒ぎ。きっと安倍と厚労省のことだから、大きな数字を隠しているに違いないと疑心暗鬼にもなる。

   オイルショックの時のごとく、マスクは品切れになり、電車の中でセキでもしようものなら、車内の冷たい視線が身体に突き刺さる。4000人近くも乗船者がいるクルーズ船は、横浜港に止められたまま、客は船内を歩き回ることも叶わない。

    政府の対応の遅れは批判されてしかるべきだが、この状態を「異常だ」という人間がいないことが異常だ。週刊新潮によると、クルーズ船の乗客たちが、2月10日に厚労省に「要望書」を出したという。中に、「シーツ交換、室内清掃をやって」「医療支援は届いていないか、全く不十分」「情報提供が不十分で不安が高まっている」「重症者の放置、要望のたらいまわし、責任ある対応の放棄」など、切実なことが書かれている。

    持病があって、クスリを頼んでも、船には届いていても配布されないという。船内で感染者が何人出たというニュースは、メディアの方が2時間も早いそうだ。これでは、健康な人間でも病気になる。安倍首相の緊急時への対応が後手後手になっているのは、間違いなく禍根を残す。

   第一、このウイルスはそんなに危険なのか。この根本的な問いに、責任者は早急に答えるべきである。そうでなければ、列島全体が「魔の漂流船」(週刊新潮)になってしまう。

    私も面識があるが、元厚労省医系技官で医師の木村盛世が、このウイルスを正しく認識するべきだとして、「感染力は高いですが、致死率は非常に低いと見られています。健常者は極度に怖がる病気ではありません。そのことはもっと周知されるべきだと思います」

    現在の致死率は0・5%。SARSは10%、MERSは34%である。中国の死者が多いのは、彼の国の医療や衛生問題と、13億人という人口の違い、数字のマジックである。

    老いも若きも、つまらないテレビなんか消して、スマホもオフにして、外へ出ていい空気を胸いっぱいに吸おうじゃないか。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

姉妹サイト