警視庁捜査一課刑事だった江波敦史(寺島進)は、重要参考人が取り調べ中に服毒自殺した責任を取らされ、東京・奥多摩の水根駐在所に左遷されて7年、今では駐在さんと呼ばれて、頼りにされる存在である。
家に帰ってこない海人を心配した夏子から連絡を受けた江波は、山中を探しているうちに、渓流に浮かぶ男の変死体を発見。それは海人らが見た死体と同じ人物だった。
殺されていたのは不動産会社社長・染岡舜太郎(大澄賢也)で、窯の所有者で陶芸家・上小路知康(鈴木正幸)のパトロンだった。誰が何のために死体を窯場から渓流まで移動させたのか。
なぜか発見者の少年たちは口を閉ざす
警視庁捜査一課の管理官・加倉井国広(北村有紀哉)らの捜査で、上小路のほかに、奥多摩を撮影しにきた写真家、宝探しに来たという能天気なカップルが容疑者として浮上した。
海人らは無事保護されたものの、硬く口を閉ざし、江波にも何も語ろうとしない。海人らは「山で見たことは全部、僕たちだけの秘密にしよう」と約束していたのだ。
江波は最初に染岡の死体が転がっていた窯場の敷地で、金貨や金塊など財宝がビッシリと詰まったトランクを発見する。これがきっかけとなって捜査は急展開し、金貨騒動と殺人事件の関連が解き明かされる。すると、意外な人物が真犯人として浮かび上がってきた。(よる8時放送)
寒山