新たな段階に入った「新型肺炎」 重症化、空気中のウイルス増加、検査くぐり抜け・・・

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   新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、厚生労働省は12日(2020年2月)、新たに39人の感染が疑われたと発表した。検疫官1人も含まれている。これで船内の感染者は174人となった。重症者が4人いて、搬送先で人工呼吸器をつけて集中治療室にいるという。

   有隣病院の工藤宏一郎院長は「今までの日本での感染者は比較的軽かったのですが、ここにきて重症者が出ているということは、感染が新しい段階に入っていると言えます」と話す。防護服を着用している検疫官も感染したのは、「感染力が強くなったというより、空気中のウイルスの量が増えているのだと思います」と述べた。

   また、チャーター便で帰国し、陰性反応だった男性が自宅待機中に発症した件については、「水際作戦は限界。検査をくぐり抜けてしまうので、新たな検査法の開発が必要です。病気の重症化を抑えるような医療を展開する。そういう医療体制を構築する方向に舵を切らないといけない段階に入りました」と警告した。

キッチンペーパーでマスク代用

   巷では「マスクパニック」が起きている。ある病院では、面会者用マスクが大量に持ち去られ、医師、看護師、受付職員以外は備品マスクの使用が禁止になってしまった。各地の自治体は支援物資として中国にマスクを送っているが、市民からは「地元の病院に配るべきだ」という声も上がっているという。

   マスクはウイルスの感染防止としては限界があるようだが、飛沫感染を防ぐには必要だ。どうしてもマスクが手に入らないなら、キッチンペーパーで代用もできる。ペーパーを蛇腹に折り、両端に耳にかけるための輪ゴムをつけてホチキスを留めてから、開いて使う。

   キャスターの立川志らく「オリンピックが間もなく開催なのに、選手が日本に行きたくないと言い出す場合もあります。いつごろ終息するのでしょう」

   工藤院長「今のところ、終息のメドは付きませんが、朗報としては、中国の感染数が2月7日ごろを境に減り始めています」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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