マスクをしたアジア系女性「病気の女め!」と殴られる...新型コロナ恐怖で世界に広がる差別

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   新型コロナウイルスをめぐり、世界各地でアジア人に対する偏見が報告されている。

   ニューヨーク市警は、地下鉄構内でマスクをしたアジア系の女性が男から傘を投げつけられ、殴られている動画を公開した。男は暴力を振るう直前、「病気の女め」と発言していたといい、警察は「新型コロナウイルスへの恐怖心からこの女性を狙った可能性がある」と話している。

   デンマークの「ユランズ・ポステン」紙(電子版)は、中国国旗の星の部分が新型コロナウイルスのイラストに置き換えられた風刺画を掲載。デンマークにある中国大使館は新聞社に対し謝罪を要求したが、新聞社は「中国をあざ笑う意図はない。間違っていると思わないことに対し謝罪することはできない」と応じない姿勢を示した。

日本では隔離者に温かいメッセージが続々

   差別が広がる一方で、感染への恐怖と戦う人たちを応援する話もある。横浜のふ頭に停泊中のダイヤモンド・プリンセスに向けて、およそ3700人の乗客乗員に向けて、「#がんばれダイヤモンド・プリンセス」というハッシュタグものとに、応援メッセージが集まっている。

   また、武漢からの帰国者が滞在する千葉県勝浦市のホテル近くでは、帰国者の部屋から見下ろせる砂浜に、地元住民らが「頑張れ」「負けるな」などのメッセージを書いた。足で「がんばれ」の4文字を書いた地元の高校生2人組は「SNSとかでは良いイメージを持たれていない。そういうのに負けないでほしい」と話していた。

   一方、中国では日本人への感謝の声が広がっている。日本政府や自治体、企業などが中国にマスクなどの支援物資を送る際、段ボールには「中国加油(中国頑張れ)」というメッセージを添えている。そのメッセージを受け、SNSでは「この恩を忘れない。いつかお返ししたい」「愛に国境はない」「これから花粉症の時期なのに日本の人たちに申し訳ない」という投稿がされている。

   キャスターの立川志らく「困った時はお互いさま。日本が震災でひどい目に遭った時は色んな人に助けてもらったのですから」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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