咳をする妻が陰性、無症状の夫が陽性で夫婦離れ離れに!クルーズ船で悲劇が進行中

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   3日(2020年2月)に横浜に入港したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスだが、船内で発生した新型コロナ肺炎の影響で約3500人の乗員乗客が足止めされたままだ。船内の生活環境は日増しに悪化し、体調不良や持病の悪化を訴える乗客も多い。感染者も日に日に増加、昨日(2月9日)の段階で70名の感染が確認されている。

客が「全員検査して」と頼むと「すぐにできない」

   結婚30年のお祝いでクルーズ船の旅を楽しんでいた夫婦。57歳の妻が咳をしていたため検査を行ったが、妻は陰性で陽性反応が出たのは無症状の74歳夫。咳をしている妻を残して男性だけが下船することになった。妻はシーツやタオルの交換を依頼したが、部屋には乗組員も入れない状態で、消毒も「乗組員が部屋に入れない」「消毒液が在庫切れ」などの理由から行われないまま。

   妻は再検査を要望したが、「すぐにはできない。再検査は今後の症状を伺いながら」と断られた。妻は「全員検査しないとおかしいんじゃないか」と語るが、クルーズ船から取られた検体は336と全体の1割に満たない。検査は横浜検疫所が中心となって行っているが、処理能力は1日22~23件で、厚生労働省の担当者は3000人以上の検査は不可能と発言。加藤勝信厚労大臣も「こちらの判断で対象者を選び検査を進める」としている。

   石原良純(気象予報士、タレント)「検査ができないというのはおかしい」

   岡田晴恵白鴎大学教授「本来妻も病院に行くべき。船の乗員乗客はすべて検査すべきで、できるはず」

   玉川徹(テレビ朝日解説委員)「香港では1800人の検査を行っている。日本はできるけどやらないのではないか。軽症の人は家から出ないようにして、重症の人だけを治療するという次の段階に備えているのかもしれない」

   山口真由(ニューヨーク州弁護士、元財務官僚)「水際対策からフェーズを変える時期ではないか」

   玉川徹「クルーズ船から降りた3000人を受け入れる体制を作ることは、これから国内で起きるかもしれない事態に備えることになる。検査強制の法整備などは、今週国会でやらなければいけない」

   岡田晴恵教授「新型コロナウイルス対応の病床は日本全国で1800床。これを超えると普通の病床で対応することになる。先週月曜(2月3日)、日本感染学会が『すでに街の中で散発的な流行が起きていてもおかしくない状況』と発表している。日本人間の感染の恐れもあるので、湖北省渡航歴や湖北省関係者との接触者に限定しない専門外来の設置が必要」

文・みっちゃん

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