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森元首相が狙うオリンピック余剰金―受け皿団体作って最高顧問に就任

   首相時代、蚤の心臓、サメの脳みそと謳われた森喜朗は、つくづく往生際の悪い男である。週刊新潮によれば、東京オリンピックが終われば、組織委会長職を降りるといっていたのに、五輪終了後に、怪しげな「一般財団法人日本スポーツレガシー・コミッション」というのを設立して、そこの最高顧問に就任し、影響力を残し、さらに、五輪終了後に残った余剰金を受け取る受け皿にしようと企んでいるようだと報じている。

   スポーツジャーナリストの谷口源太郎のいうように、「それこそ森さん自身が『負のレガシー』。これ以上その『負のレガシー』を継承し続けてはいけない」こと、いうまでもない。

   突然、IR誘致を表明した林文子横浜市長(73)に、市民からのリコールを求める運動が盛り上がっている。週刊新潮は、今年6月(2020年)に新市庁舎に移転するのを機に、JR関内駅前にある現市庁舎街区の再開発を計画してきたが、IR誘致の正式表明から2週間後に、高級リゾートチェーン「星野リゾート」の100%子会社を含む企業グループが事業予定者に決まったと報じている。

   市庁舎の延べ床面積は約3万平方メートルで、星野リゾートは行政棟の外観を継承して、ホテルを運営するそうだ。それだけの広さの市庁舎を、約7700万円という超安値で譲渡するというのである。ここは2007年から9年にかけて、約50億円で大規模な耐震補強工事を施しているのだ。林と星野リゾートの星野朝子社長夫人との親しい関係が取り沙汰されているようだ。林市長の品性が問われている。

   週刊文春に、自衛隊の一等海佐が「デリヘル経営者」だという記事がある。週刊文春らしくない、よく分からない記事である。横須賀基地に勤務している一等海佐〈55〉が、女性専用のデリヘルの経営者を長年やり、自らが電話を受け、自らが相手のいるホテルなどに出向くというのである。

   いうまでもなく、自衛隊法で副業は禁止されている。しかも風俗では、即刻首だと思うが、海上幕僚監部広報室は「本人に確認したところ、『風俗店を十年程度手伝ったことがある』と聞いています」と、悠長に答えている。こんな輩がいる自衛隊で国が守れるのか、安倍ちゃんに聞いてみたいね。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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