新型コロナウィルス詐欺が登場した。「肺炎が広がっている問題で、マスクを無料送付。確認をお願いします」と、URLが記載されたこんなメールが送り付けられているのだ。セキュリティ大手のトレンドマイクロ社の岡本勝之氏は、「スマートフォン向けのウイルスを感染させようとするものです。2月3日(2020年)以降、1日半で600件以上の人がこのメッセージで誘導され、不正なサイトにアクセスしてしまっています」と伝える。
サイトにアクセスすると、スマホの端末情報やメッセージの内容、ネット銀行のパスワードやIDなどが盗まれてしまう。メールを受け取った女性は、「URLがあったので怪しいと思いましたが、本当に(マスクがなくて)困っている方は、開いちゃうかもしれません」と話していた。この女性はアクセスせず被害にあわなかった。
保健所の通知装った手口も
保健所からの通知を装った偽メールも横行している。京都府内の保健所が関係先に送ったメールを加工したもので、連絡先は実在するものだった。メールには本物とほぼ同じ「つきましては、別添通知をご確認いただき、感染予防対策についてよろしくお願いいたします」とあり、添付ファイルを開かせる仕組みだ。保健所への問い合わせはすでに300件を超えている。
野上慎平アナウンサー「旬な話題を悪用した偽メールです。個人情報が盗まれても、本人にはわかりません。非常に高い感染力を持ち、感染先にあわせて変異していく特徴があります」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「まさにウィルスの特徴と同じですね。心当たりのないメールの添付ファイルは開かない、ということに尽きます」